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ecforceへの移行は「機能の再構築」と「段階的な最適化」が成功を分ける
ecforceへの乗り換えを検討している企業の多くが、同じ悩みを抱えています。
「今使っているECシステムの機能を、ecforceで再現できるのか」という不安です。
機能が完全に揃わなければ、移行後の運用が崩壊する可能性があります。
しかし、ここに重要な誤解があります。
ecforceへの移行は「全ての機能を完全に再現する」ことではなく、「今本当に必要な機能を優先順位付けして段階的に構築する」プロセスです。この違いを理解できるかどうかが、移行成功と失敗を大きく分けます。
株式会社猫の手では、これまで複数の企業のECサイト移行をサポートしてきました。
その経験から見えてくるのは、機能マッピングの本質は「既存システムの全機能をecforceで実装する」ことではなく、「売上に直結する機能を見極めて、段階的に最適化する」戦略にあるということです。
既存ECサイトから乗り換える際に見落とされやすい課題

現在のシステムで何ができているのか、把握していない企業が多い
移行プロジェクトが始まると、企業のWeb担当者から驚くような質問が出てきます。
「そういえば、今のシステムでこの機能、いつから使ってますか?」
「この画面、実際に誰が操作してるんですか?」
こうした問いが出る背景には、現在のシステムがどのような機能で成り立っているのかを、整理できていない企業が多いという現実があります。
例えば、ある食品メーカーは既存システムで「定期購入の自動配送」機能を搭載していました。しかし移行計画の打ち合わせで聞いてみると、その機能を使っているのは全売上の5%未満だったのです。それでも、完全移行を目指そうとしていました。
「使用頻度が低い機能に時間をかけてしまう」というのは、EC乗り換えプロジェクトでよく見られる課題です。既存ECサイトの移行計画を立てる前に、機能の実態把握が不可欠です。
移行後に「あの機能が使えなくなった」という事態が発生する理由
移行直後に「使えなくなった機能がある」という報告が現場から上がってくる企業があります。これは、事前の機能調査が不十分だったことを意味しています。
既存システムで実装されていた機能が、ecforceのネイティブ機能では対応していないケースは確かにあります。ただし、その場合の対策方法は2つあります。
- ecforceのカスタマイズ機能やAPI連携で再現する
- その機能なしで運用プロセスを変更する
どちらを選ぶかは、その機能の「売上への影響度」と「実装コスト」で判断する必要があります。むやみに全機能を追求すれば、カスタマイズコストが膨らみ、移行期間も長期化します。
適切な事前調査がないまま進むと、運用ロスが生まれる
機能調査を軽視したために、移行後3ヶ月間、毎日のように「あの操作ができない」という現場からの問い合わせが来る企業もあります。その結果、本来の運用改善に時間をかけられず、既存業務の維持だけで手一杯になってしまう状況が生まれます。これが「運用ロス」と呼ばれる状態です。
売上1,000%を達成したBtoB美容商社のケースでは、移行前の3ヶ月間を「現システムの機能棚卸し」に費やしました。その投資があったからこそ、移行後の運用が安定し、その後の売上成長に注力できたのです。
機能マッピングの本質:既存機能をecforceのカスタマイズ性で再現する
機能マッピングとは何か
機能マッピングとは、「現在のシステムで実装されている全機能を、ecforceでどのように再現するか(または変更するか)を体系的に整理するプロセス」です。
単なる「機能リスト」ではなく、以下の要素を含む必要があります。
- 各機能の現在の使用状況(使用頻度・誰が使うか)
- 売上への影響度(直結か、補助的か)
- ecforceで対応可能か、カスタマイズが必要か
- 移行タイミング(いつまでに必要か)
このマッピング作業を通じて、初めて「本当に必要な機能」と「あると便利だが、なくても運用可能な機能」が明確になります。
ecforceの拡張性を活かした実装方法
ecforceは、ASP型のECプラットフォームの中でも「カスタマイズ性が高い」ことで知られています。既存システムで実装されていた機能が、ecforceのネイティブ機能にない場合でも、以下の方法で対応可能です。
- ecforceの標準カスタマイズ機能(JavaScriptやCSS)を活用する
- 外部APIと連携させて機能を拡張する
- 既存システムとのデータ連携により、並行運用する
ただし、すべての拡張が「必要」とは限りません。
ある印刷会社は既存システムで「注文履歴の詳細フィルタリング機能」を搭載していましたが、移行検討時に確認すると顧客はそれほど使っていませんでした。ecforceの標準機能で十分対応できる基本的なフィルタリングで運用を開始し、必要に応じて段階的に拡張することにした結果、移行期間を短縮でき、100万円から2,000万円への売上成長に集中できたのです。
優先順位付けによる段階的な機能復元
機能マッピングが完成したら、全ての機能を同時に実装するのではなく「優先順位」を付けて段階的に構築することが重要です。
移行当初は「最小限のコアな機能」でスタートして、時間をかけて機能を拡張していく方が、結果として成功確度が高まります。これは、運用チームが新しいシステムに慣れるための時間を確保し、その間に真に必要な機能を見極めるという戦略でもあります。
機能選定時に判断すべき3つの軸

売上直結の機能か、運用効率化の機能か
全ての機能が同じ優先度ではありません。「売上に直結する機能」と「運用の利便性を高める機能」は、異なる優先順位で扱う必要があります。
売上直結の機能とは、具体的には以下のようなものです。
- 商品の検索・フィルタリング機能(ユーザーの購買判断に影響)
- 決済機能(当然、必須)
- 推奨商品表示機能(クロスセルを実現)
- クーポン・キャンペーン機能(購買促進)
一方、運用効率化の機能とは、商品登録画面の使いやすさや、在庫管理の自動化など、店舗運営側の負荷を軽減するものです。もちろん両方重要ですが、移行期には売上直結の機能を優先するのが鉄則です。
ecforceネイティブ機能か、カスタマイズが必要か
ecforceが標準で搭載している機能と、カスタマイズが必要な機能を分けることで、実装スケジュールが明確になります。ecforceのネイティブ機能であれば、即座に使用開始できます。カスタマイズが必要な場合は、実装期間とコストを見積もる必要があります。
ここで重要なのは、「カスタマイズコストが本当に必要か」を冷静に判断することです。既存システムで「便利」だった機能が、ecforceの標準機能では「やや使いづらい」という程度であれば、スタッフの学習期間を経て、結果的にカスタマイズ不要と判断できる場合もあります。
移行直後に必要か、段階導入で問題ないか
全ての機能を移行日に実装する必要はありません。移行直後(1週間~2週間)に「絶対に必要な機能」と、移行後1ヶ月~3ヶ月の間に実装する「段階導入可能な機能」に分けることで、移行リスクを大幅に低減できます。
例えば、ある食品メーカーでは、移行直後は「基本的な商品販売と決済」のみで運用を開始しました。2週間後に「会員管理機能」を追加し、1ヶ月後に「マーケティング自動化機能」を導入するという段階的なアプローチを取りました。このスケジュール設定により、運用チームは各段階で新しい機能に適応する時間を得られたのです。
移行に失敗した企業が陥る落とし穴
全機能の完全移行を目指して、移行期間が長期化する
「既存システムにある機能は全てecforceに実装する」という判断は、移行プロジェクトの最大の敵です。
ある企業では、既存システムの細かいカスタマイズ機能100個以上の全てを、ecforceで再現しようとしました。その結果、当初の予定では3ヶ月の移行期間が、9ヶ月にまで延びてしまいました。その間、運用チームは新システムへの準備に追われ、売上改善施策に時間を使えませんでした。
月3,000万円規模のベビー服ブランドでも同様の罠に陥りかけていましたが、事前の機能棚卸しにおいて「本当に使われている機能は30%」という事実が判明したため、計画の大幅な見直しが行われました。その判断があったからこそ、予定通り移行できたのです。
ecforceの標準機能を過小評価し、過度なカスタマイズコストが発生
ecforceは、多くの企業が必要とする機能を「標準で搭載」しています。にもかかわらず、既存システムの方法に固執して「ecforceではできない」と判断し、不要なカスタマイズに時間とコストをかける企業があります。
例えば、レポーティング機能の表示方法が既存システムと異なるだけで、「カスタマイズが必要」と判断してしまうようなケースです。実際には、ecforceの標準レポーティングで必要な情報は全て取得できるにもかかわらずです。
このような過度なカスタマイズは、結果的に「保守コストの増加」に繋がります。ecforceのアップデートやバージョンアップの際に、カスタマイズ部分との整合性を保つ手間が増えるのです。
移行と同時に運用ルール変更を強行し、現場が混乱する
システム移行のタイミングで、組織が「この機会に運用ルールを全て変えよう」と判断することがあります。商品登録のワークフロー、在庫管理のプロセス、顧客対応の手順など、複数の業務ルール変更を同時に実施しようとするのです。
これは「2つの大きな変化を同時に起こす」という最悪のシナリオです。システムの使い方に慣れるまでの時間すら十分でないのに、仕事のやり方まで変わるため、現場の混乱は極度に高まります。結果として、ミスが増え、問い合わせ対応に時間を取られ、本来の売上改善施策が後回しになってしまうのです。
段階的移行計画の設計ステップ

フェーズ1:最小限の機能で運用開始する
移行直後は、「このシステムで売上を維持するために、最低限必要な機能」のみで運用を開始します。具体的には、以下の機能に限定します。
- 商品情報の管理・表示
- 購買フロー(商品選択→カート→決済)
- 会員管理(基本的な顧客情報)
- 注文管理・出荷管理
このフェーズでは、「既存システムと100%同じ使い心地」を目指さないことが重要です。スタッフが新システムに適応し、基本的な運用が安定することが目標です。期間としては、2~4週間程度が目安です。
フェーズ2:ecforceのネイティブ機能で最適化する
フェーズ1で基本的な運用が安定したら、ecforceが標準で提供している機能を積極的に活用する段階に移ります。例えば、以下のような機能です。
- マーケティング自動化(メール配信、クーポン配信)
- 顧客分析機能(購買パターン分析)
- カテゴリー・ブランド管理の最適化
- SEO機能の充実
ecforceの標準機能をフルに使いこなすことで、新たなビジネス価値が生まれます。これらの機能を段階的に導入することで、スタッフの学習負荷も適切に保つことができます。このフェーズは1~2ヶ月程度を想定します。
フェーズ3:必要に応じて拡張機能やカスタマイズを段階導入
フェーズ1と2を経て、「このシステムで実現したい機能」が明確になります。初めてこのタイミングで、「本当に必要なカスタマイズ」と「外部ツール連携」を検討するのです。
例えば、既存システムでは「A」という方法でしていた処理が、ecforceの標準機能では「B」という方法になったとします。フェーズ1と2を通じて「B」の方法に慣れたスタッフが、「やはりAの方法が効率的だ」と判断した場合に初めて、カスタマイズを検討するのです。これにより、本当に必要なカスタマイズだけが実装され、無駄なコストが発生しません。期間としては3ヶ月目以降、段階的に実施します。
移行後の最適化戦略:ecforceの強みを活かす運用設計
データ統合による分析精度の向上
ecforceへの移行により、複数のシステムに分散していたデータが一元管理されるようになります。これによって、初めて「正確で包括的な顧客分析」が可能になります。
例えば、商品別の売上、顧客別の購買履歴、季節ごとのトレンドなど、経営判断に必要なデータが、従来よりも迅速かつ正確に得られるようになります。
株式会社猫の手が支援した企業では、ecforceへの移行により、月間300,000PVを達成する単一ページの売上最適化が可能になりました。ecforceのアクセス分析機能により、ユーザー行動をより詳細に追跡できるようになったからです。
マーケティング自動化機能の活用
ecforceのマーケティング自動化機能は、顧客ライフサイクルの各段階で、適切なメッセージを自動配信する仕組みです。例えば、新規顧客に対する「ウェルカムメール」、購買から30日後の「リピート購買促進メール」、一定期間購買がない顧客への「再来店促進メール」など、戦略的なメール配信が自動化されます。
これにより、マーケティングチームの業務量は減りながら、顧客エンゲージメントは大きく向上します。広告CV率が0.2%から1.2%に改善した事例は、この自動化機能を活用することで、より質の高い顧客に対してメッセージが届くようになった結果です。
顧客体験改善につながる施策の優先順位付け
ecforceの分析機能により、どのページで離脱が起きているか、どの商品が見られているか、といった顧客行動が可視化されます。このデータに基づいて、改善施策の優先順位付けが可能になります。
例えば、「商品検索画面の直帰率が高い」という事実が明らかになれば、その画面のUI改善が売上向上に直結することが分かります。このように、データドリブンな意思決定ができるようになることが、ecforce移行の大きなメリットです。
| 項目 | 既存システムでの課題 | ecforce移行後 |
|---|---|---|
| 機能の全体像把握 | 複数システムに分散、全体像不明確 | 一元管理、必要な機能が明確 |
| 顧客データ分析 | システム間のデータ連携に手間 | リアルタイムで統合分析可能 |
| マーケティング施策 | 手動による個別対応 | 自動化により、大規模展開が可能 |
| 移行・運用コスト | 複雑な連携維持に継続コスト | 段階的最適化により、段階的コスト削減 |
ecforce移行を成功させるには「現場ノウハウを持つパートナー」が必須
ここまで説明してきた「機能マッピング」「段階的移行」「優先順位付け」は、理論的には単純です。しかし、実際の実装には、単なるシステム知識ではなく、「ECビジネスの現場を理解している」ことが極めて重要です。
例えば、「食品の季節販売での在庫管理」「印刷ビジネスでの受注管理」「美容商社での顧客分類」など、業種ごとに異なる固有の運用課題があります。このような課題を理解していないコンサルタントやベンダーは、いくら理屈は正しくても、実装段階で現場のニーズを見落とす可能性があります。
株式会社猫の手は、MakeShop特別認定パートナーであり、自社でも複数のECサイトを運営しています。ecforceなどのECプラットフォームにおいて、デザイナー・エンジニア・マーケターが内製され、制作から集客、運用まで一社完結で対応できる企業です。
この特性により、「理想的な機能マッピング」だけでなく、「実際に運用できる機能マッピング」を実現できます。さらに、ecforce移行後の売上改善まで視野に入れた「伴走型の支援」が可能です。
EC業界SEO部門で1位(2023年)、JBEA EC業界SEO部門受賞(2026年)という実績は、単なるシステム移行のみならず、その後の売上成長まで実現できることを示しています。
ecforce移行を成功させるには、以下の3つの要素を兼ね備えたパートナーが必須です。
- ECシステムの技術知識(機能マッピングの精度)
- EC運用の現場ノウハウ(実装可能性の判断)
- 売上改善までを視野に入れた伴走型支援(移行後の成長戦略)
印刷会社ECで100万円から2,000万円への売上成長を実現した例も、BtoB美容商社で売上1,000%達成という事例も、これらの3要素が全て揃っていたからこそ実現できたのです。
ecforce移行を成功させるとは、「段階的に優先順位付けした機能を実装し、その後の運用最適化を通じて、確実に売上成長に繋げるプロセス」のことです。この定義を理解したうえで、移行計画を立案し、実装パートナーを選定することが重要です。
ecforce移行は単なる「システム変更」ではなく、その後の企業成長の重要な分岐点です。その分岐点で正しい判断をするには、現場を理解し、売上改善まで責任を持つパートナーの存在が欠かせません。移行後の運用チームの効率化、顧客体験の向上、最終的な売上成長まで、全て視野に入れた現場ノウハウ豊富なパートナーとの協力により、初めてecforce移行の真の価値が実現できるのです。
お客様の成功事例
印刷会社のEC事業|ecforce移行で売上100万円から2,000万円へ
もともとオフライン中心で事業を展開していた印刷会社のEC担当者様から、「既存のカートシステムでは受注管理が限界に近づいており、定期購入や法人向けの柔軟な価格設定にも対応できていない」というご相談をいただきました。
課題:旧来のカートシステムでは、BtoB取引に必要な掛け率設定や請求書払いへの対応が難しく、受注のたびに手作業での修正が発生していました。また、商品点数の増加にともない、管理画面の操作性がボトルネックになっていました。
施策:株式会社猫の手では、まず既存システムの機能を洗い出し、ecforceの標準機能・拡張機能との対応関係を一覧化する機能マッピングを実施しました。移行後に業務フローが崩れないよう、受注・在庫・顧客データの移行順序を設計し、段階的なリリースを行いました。
結果:ecforce移行後、月商が100万円から2,000万円へと大幅に拡大しました。受注処理にかかる手作業が減り、スタッフが営業や商品開発に集中できる体制が整ったことが、成長の大きな要因となっています。
BtoB美容商社|ecforce移行と業務設計の見直しで売上1,000%達成
サロン向けに業務用化粧品を卸している美容商社の担当者様から、「BtoB専用の価格体系や会員ランク管理に対応できるプラットフォームへ移行したい」とご依頼をいただきました。既存のシステムでは取引先ごとの個別価格設定が難しく、営業担当者が手動で見積書を作成・送付する運用が続いていました。
課題:取引先の規模や契約条件によって単価が異なるにもかかわらず、システム上で柔軟に管理できない状態でした。結果として、受注から出荷までのリードタイムが長くなり、顧客満足度にも影響が出始めていました。
施策:株式会社猫の手が機能マッピングを行ったうえで、ecforceの会員ランク機能と価格設定機能を組み合わせた設計を提案しました。既存の受注フローを丁寧にヒアリングし、移行後も現場のオペレーションが止まらないよう、並行稼働期間を設けて移行を完了させました。
結果:移行後は売上1,000%を達成しました。手作業による見積もり対応が大幅に減少し、営業チームが新規顧客の開拓に充てられる時間が増えたことで、事業全体の成長スピードが上がったとご評価いただいています。
この記事を書いたのは・・・
猫の手 web部門
株式会社猫の手のweb製作部門です!のECサイトに関するおすすめ情報やWEB製作に関する情報を発信していきます。makeshopやカラーミー、shopifyやeccubeなどECサイトのサービス情報も発信していきます。

