インターネット上で商品を販売するにはECサイトが必要ですが、ECカートシステムのサービスの種類は実に多種多様です。
自社に合うカートシステムを選ぶにはカートシステムの基礎知識から特徴、それぞれのメリットなどを理解し、ポイントを抑えて探すことが重要です。
本記事では、ECカートシステムの4つのタイプや使える機能、選ぶときのポイントや注目すべきポイントなどを解説します。
また、特徴別におすすめのECカートシステムを15個紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ECカートシステムって何?
ECカートシステムとは、ECサイトを訪れたユーザーに商品を購入してもらうためのシステムのことです。
具体的には、ユーザーが商品画像の中から商品を選んでカートに入れ、決済までを行うシステムです。
最初の購入では配送先の入力、配送方法の指定などをユーザーに行ってもらう必要があります。
この情報を保存しておけば、次の購入からは保存した情報を使って入力の手間なくスムーズに商品を購入できます。
ECサイトの運営側にとっても、これらの処理を自動化することによって多くのユーザーを個別に応対する手間を省いて効率よく商品を売ることが可能です。
クレジットカード決済機能を使えば、ユーザーはクレジットカード情報を入力して保存するだけでいつでも気軽に商品を購入するための決済ができます。
ECカートシステムでの購入の流れ
ECカートシステムを利用してECサイトで商品を購入する流れは以下のようになります。
- 商品ページで「カートに入れる」ボタンを押すと商品がカートに一時的に保管される
- 決済ページでカート内にある商品の種類、数量、価格などを確認し、数量の変更・削除、配送方法の指定などを行う。
- カートにある商品の購入が確定し、支払い方法を選択して決済
- 注文が確定して購入手続きが完了し、登録したメールアドレスに注文確定を知らせる確認メールが届く
無料版ってどうなの?有料版との違い
ECカートシステムには無料版と有料版があります。
両者の違いを比較すると以下のようになります。
- 機能:有料版では実装されている機能をすべて使用できるが、無料版は制限されていることが多い
- デザイン:有料版はテンプレートの利用から複雑なデザインまで対応しているが、無料版はテンプレートしか使えないことが多い
- セキュリティ関連:有料版はSSL証明書の提供、DDoS攻撃対策、定期的なセキュリティアップデートが期待できるが、無料版は最低限のセキュリティ対策にのみ対応していることが多い
- 決済手数料:有料版は無料版より決済手数料が低く設定されているケースが多い
- サーバー容量:有料版と無料版をくらべると、有料版の方が使用できる容量が多い傾向にある
- 利用できるアカウントの数:有料版のほうが無料版より多い
機能面については、アクセス解析機能や集客機能は有料版でのみ利用できるケースがほとんどです。
また、商品の登録数や利用できる画像の枚数も有料版のほうが多い傾向にあります。
趣味の範囲での運用や規模が小さいECサイトを運営するなら、無料版で十分です。
しかし、最初から本格的にECサイトを運営するつもりなら、さまざまな機能が使えてサポートも充実している有料版を選ぶのがおすすめです。
ECカートシステムには4つのタイプがある
ECカートシステムの概要を把握したところで、次はECカートシステムの4つのタイプを見ていきましょう。
ASPカートシステム
ASPカートシステムは、有料版でも初期費用や月額費用が1万円以下で利用できる割安のサービスです。
画面や機能が初心者でも操作しやすく、個人事業主や小規模のECサイト運営者に最適なシステムと言えます。
メリットは以下のとおりです。
- コストが抑えめ
- コーディングなどの専門知識がなくても簡単かつ短期間でECサイトを用意できる
デメリットは以下のとおりです。
- 使える機能が少ないため売上が大きくなると物足りなく感じる
- サポートが十分でなく、トラブル時の対応が遅い場合がある
ECサイトパッケージ型
ECサイトパッケージ型は、ECサイトの構築・運営に必要な機能がパッケージ化されたサービスです。
サーバーにインストールするだけでECサイトを構築できます。
ASPカートシステムでは対応しきれない規模の大きいECサイトの構築に向いています。
メリットは以下のとおりです。
- 企業のニーズに合わせて必要な機能を実装できる
- ECサイトの規模を拡大したいときにも対応できる柔軟性がある
デメリットは以下のとおりです。
- 初期費用の他に維持・管理費用もかかる
- サイト構築に時間がかかる
- メンテナンスやシステムアップデートを行うために専門的な技術が必要
オープンソース
オープンソースのECカートシステムは、公開されているソースコードを利用してECサイトを構築します。
無料でECサイトを用意できますが、サーバーやシステムのメンテナンスなどもすべて自分で行う必要があるため、高い専門知識や技術が必須です。
メリットは以下のとおりです。
- 用意されているソースコードを自分で自由にカスタマイズできるため、独自の機能を実装したり好みのデザインでECサイトを構築したりできる
- 公表されているソースコードは無料で利用できるため、ECサイトの構築費用を低く抑えられる
- 世界中に利用者がいるので、専用のコミュニティ情報やサポートを受けられる
デメリットには以下の内容があります。
- 導入・運営を行うためには専門知識が必要なので、自社に人材がいない場合は新たに雇用するか、外注する必要がある
- ECサイトを構築したあとのメンテナンスやセキュリティアップデートなども自社で行う必要がある
- ECサイトの規模を拡大したくても、対応できない場合がある
フルスクラッチ
フルスクラッチは、オープンソースのコードやカートシステムなどを利用せず、ゼロからECサイトを構築するものです。
自社に専門のスタッフがいる場合や、専門の業者などに依頼できる資金力がある企業がフルスクラッチでECサイトを構築します。
システム開発やカスタマイズのノウハウを十分に持っている企業、十分な資金力や時間、人材などのリソースを保有している企業におすすめです。
メリットは以下のとおりです。
- 開発の自由度やカスタマイズの幅が広い
- ECサイト構築後の規模拡大や、機能追加も柔軟に対応できる
- 人材が十分にそろっている前提なので、PDCAサイクルを回しやすい
デメリットには以下の内容があります。
- 開発には費用や時間、人材などのコストがかかる
- 高レベルな知識とスキルをもった人材を確保することが必須になる
- マニュアルや仕様書などをきちんと作成しておかないと、開発者が退職するとシステムがブラックボックス化する
ECカートシステムで使える機能
この項目では、「ECカートシステムを導入すると、どのような機能が使えるのか?」について解説します。
カート機能
カート機能はECカートシステムにおける基本の機能です。
ユーザーがECサイトで商品を選んでカートに一時保管し、数量を変更したり、不要な商品を削除したりできます。
カートにある商品に問題がなければ注文が確定し、決済を済ませることで購入が完了します。
決済機能
ECサイトで商品代金を支払うための機能です。
クレジットカードや電子マネーlなど、さまざまな支払い方法が用意されています。
支払い方法の種類の豊富さはECサイトの売上を大きく左右する重要な要素です。
決済自体は、ECカートシステムが提携している決済代行会社を通して行います。
受注管理機能
受注管理機能は、ユーザーからの注文を処理するための機能です。
発送前や発送済などの注文ステータスで注文状況を管理したり、注文通りに商品が発送されているかを追跡したりできます。
商品の返品や発送前の注文キャンセルも管理しており、この機能によって注文や発送、返品などの作業を効率化できます。
商品管理機能
商品管理機能は、ECサイトで販売する商品を管理するための機能で、商品の追加、編集、削除などを行います。
商品情報(商品名、商品説明、価格、在庫数、画像など)を管理し、カテゴリ別に整理して表示できます。
顧客管理機能
顧客管理機能は、ユーザーが入力した会員登録に必要な情報や、商品の注文に必要になる情報を管理するための機能です。
主な内容は以下のとおりです。
- 名前、住所などの基本情報
- 注文履歴や保有ポイント
- 問い合わせの内容や対応内容
上記の情報は、次に問い合わせがあったときに活用したり、販促キャンペーンを行うときに利用したりします。
分析・レポート機能
分析・レポート機能は、会員登録者数や売上状況などのデータを月別・日別で抽出し、レポートとして出力できる機能です。
確認・分析できる内容は、ECカートシステムによって異なります。
現在のECサイトの状況を確認・分析し、マーケティング戦略や販促施策を立てる上で重要な情報になります。
販促管理機能
販促管理機能は、マーケティング戦略や販促施策をサポートしてくれる機能です。
メルマガやクーポンの発行、セールやキャンペーンの実施、特別オファーの送付などを行えます。
これらの施策を実行した結果をレポート化したり分析したりできるので、成果が出た施策はもっと積極的に、成果の出なかった施策は改善を施すなどの対応ができます。
ECカートシステムを使ってECサイトを構築する場合、集客も自社で行う必要があるので、販促管理機能はECビジネスの成功のカギを握る機能と言えます。
ECカートシステムを選ぶときのポイント
ECカートシステムの基礎知識を抑えたところで、次はECカートシステムを選ぶときのポイントを見ていきましょう。
自社の事業規模と合っているか
ECカートシステムを選ぶときは、自社の現在の事業規模や目指している売上の規模を参考に選ぶのが一般的です。
たとえば、年商1億円以下のECサイトであれば、使える機能やデザインはある程度制限されるものの安く導入できるASPカートシステムがおすすめです。
年商10億円や50億円を超えるような大規模のECサイトであれば、細かいニーズに対応できるパッケージ型や、ゼロから自由に構築できるフルスクラッチが向いています。
最初はASP型で小さく始め、規模や売上が大きくなったらそのときのニーズに合わせてパッケージ型やフルスクラッチに切り替えることも可能です。
自社のニーズを満たせるか
自社がECサイトを導入する理由に合わせて選ぶ方法もあります。
手軽にECサイトを用意したいなら、ASP型やパッケージ型で基本的な機能を実装したものを構築します。
ネット上で定期販売をするためにECサイトが必要なら、リピート機能やアップセル・クロスセル機能が充実しているカートシステムを選ぶべきでしょう。
実店舗とECサイトを連携させてショップ全体の利便性を高めたいなら、オムニチャネルやO2O(Online to Offline)に対応したシステムが必要です。
これを実現すれば、ECサイトと実店舗双方の顧客データや在庫情報をまとめて管理でき、ECサイトで購入した商品を実店舗で受け取ることも可能になります。
外部システムとの連携はスムーズか
ECカートシステムは、外部システムとの相性を考えて選ぶのも重要です。
外部システムとカートシステムの機能の連携がスムーズにできたら、ECサイト運営での利便性はさらに向上します。
ECカートシステムと連携しやすい外部システムには以下のようなものがあります。
- 販売管理システム(ERP)
- 倉庫管理・物流システム(WMS)
- オンライン決済システム
- 送り状発行システム
- 顧客関係管理ツール(CRM)
- MA(マーケティングオートメーション)ツール
- メール配信システム
上記のシステムをすでに利用している、もしくは利用する予定があるなら、導入を検討しているカートシステムとの相性を確認してみましょう。
ECカートシステムの導入を検討するときに注目するポイント
ECカートシステムを選ぶときのポイントを抑えたところで、次はECカートシステムの導入を検討するときに注目すべきポイントを見ていきましょう。
初期費用や導入後に必要な運用費
ECカートシステムはタイプやサービスによって費用が変わります。
たとえば、費用が安めのASPカートシステムであっても、利用するサービスによって金額に差が出ます。ECカートシステムを導入し、運用するために必要になる費用の項目は以下のとおりです。
- 初期費用
- 月額利用料
- 他の手数料(決済手数料や振込手数料など)
システム導入前に必要になる費用を計算し、運用していく上で問題のない金額かどうかを必ず確認しましょう。
中には、月額利用料を安くして決済手数料を高めに設定しているサービスもあります。
期待している売上によっては決済手数料の安さを重視する必要性も出てくるので、ECサイト運営のシミュレーションをしっかり行い、自社に合うサービスを選びましょう。
登録可能な商品数
自社が扱う商品の数とECカートシステムが設けている商品登録の上限数のバランスを見極めることも重要です。
サービスの中には、商品登録の上限数に応じて必要になる費用の額が変わるものもあるので注意してください。
「商品の登録数に余裕はあるか?」と同時に「予定より費用が高くならないか?」も合わせて確認しましょう。
自社のリソースで対応できるか
自社が確保できる人的リソースとECサイト構築で求められる専門知識やスキルのバランスに注目することも大切です。
デザイン性が高くカスタマイズも自由にできるオープンソースやフルスクラッチは確かに魅力的ですが、利用する場合、高いスキルや知識を持ったエンジニアが必要になります。
パッケージ型はECサイトに必要な機能をすべてそろえられますが、その分、導入に多額の費用がかかります。
自社でエンジニアが確保できず、多額の費用も用意できない場合は、ASP型か無料版で小さく始めてみるのも一手です。
集客機能に優れているか
ECモールを利用すれば集客もまかせられますが、ECカートシステムで構築するECサイトでは集客も自社で行う必要があります。
世間に認知されてない状態のECサイトの集客は、想像以上にむずかしいものです。
もし自社の集客に不安があるなら、集客機能が優れていることを重視してECカートシステムを探すのも一手です。
もしくは、集客の作業を外部の企業に依頼するのも良いでしょう。
安定性に不安はないか
定期的なセキュリティアップデートを行うなど、セキュリティ面での充実度はもちろん大切ですが、カートシステムを提供する会社の経営状態が安定しているかどうかも非常に重要です。
万一、サービスが終了してしまうと、また一から別のカートシステムでECサイトを立ち上げる必要があるからです。
この場合、新しく構築するために必要になる費用、構築のための人的リソース、ECサイトを運営できない間の売上損失などが発生します。
これらは決して低いコストではありません。
ECカートシステムの導入を検討するときは、サービス提供会社の経営状態や企業規模、ユーザー数や成長率、口コミなどをチェックして経営の安定度を確認することをおすすめします。
おすすめのECカートシステムを特徴別に紹介
この項目では、おすすめのECカートシステムを特徴別に15個紹介します。
ちなみに、費用の額や仕様は2024年12月時点のものです。
初心者でも導入しやすいECカートシステム
Shopify | カラーミーショップ | BASE | makeShop | イージーマイショップ | |
---|---|---|---|---|---|
種類 | ASPカートシステム | ASPカートシステム | ASPカートシステム | ECサイトパッケージ型 | ECサイトパッケージ型 |
初期費用 | なし | なし | なし | プレミアムプラン:11,000円 | スタンダード:3,300円 |
月額費用 | ベーシック 3,650円 | レギュラー 4,950円 | スタンダードプラン 0円 | プレミアムプラン:1,650円 | スタンダード:3,900円 |
販売手数料 | 0円 | 0円 | スタンダードプラン 3% | 0円 | 0円 |
決済手数料 | 3.4% | クレジットカード決済:3.4%~ 他、決済方法によって異なる | スタンダードプラン 3.6%+40円 | プレミアムプラン:クレジットカード決済3.19% | クレジットカード決済:3.57%+40円 |
決済方法 | ・クレジットカード ・Apple Pay ・Google Pay 他多数 | ・クレジットカード ・商品代引 ・銀行振込 ・ゆうちょ振替 他多数 | ・コンビニ(Pay-easy)決済 ・銀行振込決済 :クレジットカード決済 他多数 | ・クレジットカード ・Amazon Pay ・PayPay 他多数 | ・クレジットカード決済 ・銀行振込 ・コンビニ決済 他多数 |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 ただし、1日1,000件まで | プレミアムプラン:10,000件 | 無制限 |
サポート内容 | ・日本語サポート ・メールサポート など | ・AIチャット ・電話・メールサポート など | ・チャットによるサポート ・運用に関するセミナー など | ・カスタマーサポート ・ECアドバイザー など | ・質問サイト ・問い合わせフォーム |
利用者数 | 2024年時点で、230万店舗以上 | 2021年時点で約4万8000店舗 | 2024年時点で210万店舗 | 2024年時点で2万2,000店舗以上 | 発表なし |
Shopify
https://www.shopify.com/jp
Shopifyは、175ヵ国で利用されているグローバルなASPカートシステムサービスです。
対応している言語や通貨も豊富なため、越境ECを運営したい企業におすすめです。
豊富なデザインテンプレートを使って簡単にECサイトを構築でき、コードを編集できればカスタマイズもできます。
ASP型なので費用も抑えめで、企業や見込まれる売り上げの規模に応じて料金プランを選べます。InstagramなどのSNS、楽天市場などのモールとの連携も可能です。
以下のような企業におすすめです。
- 越境ECを運営したい企業
- カスタマイズにも柔軟に対応できるシステムを探している企業
カラーミーショップ
https://shop-pro.jp
カラーミーショップは、アパレルや美容、食品業界でよく利用されるASPカートシステムです。
デザインテンプレートを自分好みにある程度カスタマイズできる自由さが魅力です。
以下のような企業におすすめします。
- テンプレートを利用しつつカスタマイズもやりたい企業
- 手軽にECサイトを構築したい企業
BASE
https://thebase.com
BASEは、スタンダードプランを選べば初期費用・月額費用無料で導入でき、商品が売れたときにのみ料金を支払うだけで利用できるASPカートシステムです。
費用を抑えてECサイトを用意できるので、多額の費用をかけられない個人事業主や中小企業によく利用されています。
デザインテンプレートを使えば専門知識がなくても簡単に構築でき、簡単なカスタマイズにも対応しています。
以下のような企業におすすめです。
- 初心者でも簡単に構築できるカートシステムを探している企業
- 費用を抑えてECサイトを運営したい企業
makeShop
https://www.makeshop.jp
MakeShopは決済手数料が3.19%と安いため、売上の規模が大きいほど利益率が高くなります。
SNS連携機能やランキング機能などの集客に役立つ機能が多く、定期販売・予約販売などにも対応できます。
デザインテンプレートも170個用意されており、HTMLの知識があれば、ある程度デザインを調整することも可能です。
以下のような企業におすすめです。
- 大きな売上が期待できる企業
- 販売方法やデザインテンプレートが豊富なECカートシステムを探している企業
イージーマイショップ
https://www.easy-myshop.jp/index.html
イージーマイショップは、オーダーメイドの商品の販売やセット販売に強みを持つパッケージ型のECカートシステムです。
定期購入や在庫取り置きなどにも対応できるため、実店舗での販売と組み合わせて運営できます。
UIも初心者にやさしいデザインなので、むずかしい操作を覚える必要がないのも魅力です。
以下のような企業におすすめです。
- オーダーメイドの商品を販売したい企業・個人事業主
- 実店舗とECサイトを組み合わせて売上を伸ばしたい企業・個人事業主
自社のニーズに合わせてカスタマイズしやすいECカートシステム
EC-CUBE | W2 Unified | ecbeing | ebisumart | |
---|---|---|---|---|
種類 | オープンソース | ECサイトパッケージ型 | ECサイトパッケージ型 | ECサイトパッケージ型 |
初期費用 | Liteプラン:無料 | スタンダードプラン:300万円 | スモールプラン:500万円~ | 300万円 |
月額費用 | Liteプラン:6,800円 | スタンダードプラン:15万円+追加利用料 | スモールプラン:20万円~ | 20万円 |
販売手数料 | 0円 | なし | なし | なし |
決済手数料 | 3.6% | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
決済方法 | ・クレジットカード ・コンビニ決済 ・PayPay 他多数 | ・クレジットカード ・携帯キャリア決済 ・WEBコンビニ決済 他多数 | 要問い合わせ | ・クレジットカード決済 ・コンビニ決済 ・銀行振り込み など |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
サポート内容 | ・開発コミュニティによるサポート ・お問い合わせ窓口 | ・各種EC戦略コンサルティング | 要問い合わせ | ・公式サイトのQ&A |
利用者数 | 推定3万5,000店舗以上 | 発表なし | 構築実績1,600以上 | 発表なし |
EC-CUBE
https://www.ec-cube.net
EC-CUBEはオープンソースのECカートシステムで、メンテナンス不要のクラウド版と自社のサーバーにインストールするダウンロード版の2種類があります。
デザインテンプレート・プラグインの種類が豊富なため、デザイン面でも機能面でも充実したECサイトを構築できます。
クーポン機能や定期購入といった売上を伸ばすための機能が充実しているのも大きな特徴です。
開発コミュニティでの情報交換も盛んなため、有益な情報が得やすいのも魅力です。
以下のような企業におすすめします。
- ECサイトのデザインも機能も充実させたい企業
- 有益な情報によってノウハウや知見を得たい企業
W2 Unified
https://www.w2solution.co.jp/w2_unified
W2 Unifiedは、自社開発のカートシステムを提供してEC事業支援を行う会社です。
カートシステムには販売促進や業務の効率化に役立つ拡張機能が豊富に用意されており、必要な機能を実装することで自社に最適化したECサイトを構築できます。
物流や決済のサービスを提供する外部企業とも提携しており、これらの機能を追加すればさらに自社のECサイトの利便性を向上させることが可能です。
また、サービス導入後の手厚いサポートも期待できます。
以下のような企業におすすめです。
- 費用が高くても手厚いサポートが欲しい企業
- 豊富な機能と外部システムを組み合わせて自社のECサイトを最適化したい企業
ecbeing
https://www.ecbeing.net
ecbeingはBtoBやBtoC、越境EC、ECモールなど幅広いEC事業の形態に対応でき、規模も小規模から大規模まであらゆるサイトの構築に対応できます。
開発やマーケティングのスタッフ数が国内最大規模で、ECサイト運営の戦略立案から構築、デザイン、集客、セキュリティに至るまで一気通貫で支援してくれます。
ただ、充実したサポートを受けられる分、費用は高めです。
以下のような企業におすすめです。
- 戦略立案からサイトの構築、集客、セキュリティまですべてサポートして欲しい企業
- 売上が1,000万円以上あり、さらに伸ばしたい企業
ebisumart
https://ebisumart.com
ebisumartは、システムの拡張性や最新性に強いパッケージ型のECカートシステムを提供しています。
ecbeingと同様、BtoBやBtoC、ECモールなどのビジネス形態に対応している他、マルチドメインのECサイト構築にも対応しています。
専任の運用担当者がついて週に一度はアップデートを行うことで、システムを最新の状態に保つことが可能です。
手厚いフォローやサポートを受けられる分、費用がかかるので中堅~大企業向けのサービスと言えます。
以下のような企業におすすめです。
- 専任の運用担当者と二人三脚で売上を伸ばしたい企業
- マルチドメインのECサイトを運営したい企業
リピート購入向けECカートシステム
ecforce | 楽楽リピート | W2 Repeat | |
---|---|---|---|
種類 | ECサイトパッケージ型 | ASPカートシステム | ASPカートシステム |
初期費用 | 要問い合わせ | ライトプラン:68,000円 | スタンダードプラン:49,800円 |
月額費用 | 要問い合わせ | ライトプラン:49,800円 | スタンダードプラン:49,800円 |
販売手数料 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
決済手数料 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
決済方法 | ・クレジットカード決済 ・代金引換 ・銀行振込 他多数 | ・クレジットカード決済 ・楽天ペイ ・Amazonペイ 他多数 | ・クレジットカード決済 ・携帯キャリア決済 ・WEBコンビニ決済 他多数 |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
サポート内容 | ・お役立ち資料 ・ECノウハウ記事 | ・オープンまで専属の担当者がサポート ・電話・メール・チャットでサポート | カスタマーサクセスチームによる電話・メール対応 |
利用者数 | 導入構築実績800以上 | 発表なし | 発表なし |
ecforce
https://ec-force.com
ecforceは、ECカートシステムの提供だけでなくECサイトの構築と運営支援も行ってくれます。
具体的には、集客やその他マーケティング支援からECサイト運営に関するコンサルティングまで幅広く対応します。
カートシステムの機能面も、集客機能やユーザーの離脱防止といった売上アップにつながるものが実装されているのも大きな特徴です。
また、ECサイトの全ページを独自のデザインで構築できるのも魅力です。
以下のような企業におすすめします。
- カートシステムの提供だけでなく集客やマーケティング支援、コンサルティングまで対応して欲しい企業
- 機能・デザイン両面に優れたECカートシステムを探している企業
楽楽リピート
https://raku2repeat.com/
楽楽リピートは、定期通販や単品通販などのリピート購入に強いASPカートシステムです。
リピート購入を前提にしたD2CのECサイトに必要な機能が揃っています。
- 会員ランク機能
- アップセル・クロスセル機能
- LP一体型フォーム
- リピート割引管理
また、ECサイトオープンまで専任の担当者が手厚くサポートしてくれます。
以下のような企業におすすめです。
- リピート購入を前提にした商材を扱う企業
- 専任の担当者による手厚いサポートが欲しい企業
W2 Repeat
https://www.w2solution.co.jp/w2_repeat
W2 Repeatはその名のとおり、定期通販やD2C、サブスクリプションなどのリピート購入に強みを持つECカートシステムです。
具体的には、LP一体型フォーム、アップセルやクロスセルを強化する機能、ステップメール配信機能などを活用してリピーター獲得を狙います。
特に美容用品や健康食品などの販売と相性が良く、決済方法も豊富に用意されています。
以下のような企業におすすめです。
- 美容用品や健康食品を扱う企業
- 顧客情報をもとにユーザーを細かくセグメントして配信するステップメールでロイヤルカスタマーを獲得したい企業
リアル店舗と連携が可能なECカートシステム
STORES | futureshop | shopserve | |
---|---|---|---|
種類 | ASPカートシステム | ECサイトパッケージ型 | ECサイトパッケージ型 |
初期費用 | 0円 | futureshop 50:22,000円 | 15,000円 |
月額費用 | ベーシックプラン:2,980円(初月無料) | futureshop 50:22,000円 | 22,000円 |
販売手数料 | なし | なし | なし |
決済手数料 | ベーシックプラン:3.6% | futureshop 50:3.2%~(別途月額費用1,500円) | クレジットカード決済:3.675% |
決済方法 | ・クレジットカード決済 ・PayPal ・楽天ペイ 他多数 | ・クレジットカード決済 ・楽天ペイ ・Amazon pay 他多数 | ・クレジットカード決済 ・PayPay ・楽天Pay 他多数 |
商品登録数 | 無制限 | futureshop 50:50 | 3,000 |
サポート内容 | 電話やメールの問い合わせ窓口 | ・電話サポート ・メールサポート ・虎の巻 ・管理画面マニュアル | ・電話サポート ・メールサポート |
利用者数 | 発表なし | 発表なし | 発表なし |
STORES
https://stores.jp
STORESは、実店舗とECサイトの在庫やレジを連動できるECカートシステムです。
- キャッシュレス決済
- POSレジ
- 店舗アプリ作成
- 予約システム
実店舗運営に役立ち、ECサイトの売上もアップできる機能を実装しています。
デザインテンプレートもおしゃれかつクリエイティブなものがそろっており、無料で利用できるので、美容院やヨガなどのビジネスと相性が良いです。
初心者でもすぐに慣れる操作性の高さも魅力です。
以下のような企業におすすめします。
- 実店舗とECサイトを手軽に連動させたい企業
- おしゃれなテンプレートや予約システムを使ってECサイトを構築したい企業
futureshop
https://www.future-shop.jp
futureshopは、実店舗在庫表示機能が実装されたパッケージ型のECカートシステムです。
優良顧客育成機能が豊富でデザインの自由度が高いのも魅力です。
顧客データを活用してユーザーの状況に合わせたメールを送付でき、アップセルやクロスセル、リピート購入が狙えます。
セキュリティ強化機能もあり、利用者には年商1億円を突破する企業が多いのも特徴です。
オプションに加入してZOZOTOWNと連携すれば、ZOZOTOWNと在庫や商品の連携ができるので、アパレルに特化したECサイトを構築できます。
以下のような企業におすすめです。
- メールマーケティングで顧客育成を行いたい企業
- アパレルに特化したECサイトを構築したい企業
shopserve
https://shopserve.estore.jp
shopserveはデザインテンプレートの種類が豊富で、サーバー稼働率が99.7%と高水準で安心できるパッケージ型のECカートシステムです。
- カタログ管理
- 定期購入
- 会員機能
- 商品レビュー
上記のような通販で便利に使える機能も豊富に実装されているため、通販サイト構築にもよく利用されています。
専任スタッフが手厚くサポートしてくれるため、疑問が解決しやすいのも魅力です。
以下のような企業におすすめです。
- 高いサーバー稼働率のシステムを使ってスムーズにECサイトを運営したい企業
- 通販と相性の良い商品を扱っている企業
まとめ
本記事では、ECカートシステムの基礎知識から選び方、さらには特徴別のおすすめシステムまでを詳しく解説しました。ECサイト運営において、カートシステムの選定は売上や効率化に直結する重要なポイントです。自社の規模や目的に合ったカートシステムを選ぶことで、効果的なECサイト運営が可能になります。
どのシステムが自社に適しているかわからない、またはカートシステム選定のプロの意見が欲しいとお考えですか?
株式会社猫の手では、豊富な経験と実績をもとに、最適なECカートシステムの選定から導入、運営サポートまで一貫してお手伝いしております。特に、makeShopやShopifyを活用したECサイト構築に強みを持っています。
ご相談やご質問がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
あなたのECビジネスの成功を、株式会社猫の手が全力でサポートいたします。
お見積もり・制作依頼・ご相談はこちらから
この記事を書いたのは・・・
猫の手 web部門
株式会社猫の手のweb製作部門です!のECサイトに関するおすすめ情報やWEB製作に関する情報を発信していきます。makeshopやカラーミー、shopifyやeccubeなどECサイトのサービス情報も発信していきます。