最近のECサイトでは、アクセスの約7割がスマホからなんです。
でも、「スマホで見づらい」「ボタンが押しにくい」などの小さな不便が、購入をあきらめる理由になってしまうこともありますよね。
この記事では、スマホで離脱されない使いやすいECサイトのSPデザインについて、
現場で感じた大切なポイントを5つにまとめてご紹介します。
リニューアルを考えている中小企業の方にも、きっとヒントになる内容ですよ。
目次
見た目よりも“押しやすさ”を優先する

「デザインをスタイリッシュにしたい!」という気持ちはとても大事です。
でも、ボタンが小さくて押しづらいと、どんなにおしゃれなECサイトでもユーザーはストレスを感じてしまいます。
スマホは親指操作が多いので、タップ領域は最低でも44px以上を意識しましょう。
「押しやすくて安心できる」設計は、ECサイトの離脱率を下げる大切な要素です。
デザイン性と操作性を両立させることで、“おしゃれだけど使いやすい”サイトにできますよね。
フォントサイズは「読みやすさ+ブランドらしさ」で決める
ECサイトの印象を左右するのがフォントサイズです。
一般的には読みやすさやSEOの観点から16px以上が推奨されていますが、
ターゲット層やブランドイメージによっては、もう少し小さく設定したほうが心地よく感じる場合もあります。
たとえば若い女性向けのファッションECなら、少し小さめのフォントで軽やかに。
中高年層をターゲットにした健康食品のECサイトなら、大きめ文字と余白で安心感を出すのが効果的です。
「誰に」「どう見せたいか」で最適なサイズは変わります。
読みやすさとブランドらしさ、その両方を意識して決めましょうね。
写真を主役にしたいなら“白背景”が最強

ECサイトでは写真が商品の第一印象を決めます。
きれいに見せたいなら、白背景のデザインがおすすめです。
背景に色を入れないことで商品の色味や質感が引き立ち、
清潔感や信頼感のある印象を与えることができます。
特にスマホでは画面が小さいので、背景の明暗や余白の取り方がとても大切。
「シンプルで上品」に見せたいときは、白背景×統一カラーでまとめると効果的ですよ。
メニューやカートボタンは“見慣れた位置”に置く
ユーザーがECサイトを見たとき、「どこを押せばいいか」がすぐに分かることが重要です。
そのため、メニューやカートボタンは“見慣れた位置”にあることが、使いやすさの基本になります。
「ちょっと違う位置に置いて目立たせたい」と思っても、慣れない配置は混乱のもとです。
ユーザーにとっては“いつもの位置”が安心感につながります。
ECサイトでは特に、「メニュー=左上」「カート=右上」が定番。
この“当たり前の配置”を守ることが、結果的に離脱を減らすことにつながるんです。
ECサイトのファーストビューから1スクロール以内に“買わせる導線”を
スマホユーザーは、ファーストビューから1〜2スクロール以内で購入意欲を判断すると言われています。
だからこそ、ファーストビジュアルのすぐ下には「人気商品」「ランキング」「キャンペーン」など、
ユーザーが行動しやすい導線をしっかり設けましょう。
また、このエリアは特集やキャンペーンなど、リピーターに“変化”を感じてもらう場所としても重要です。
サイトを訪れるたびに新しい情報があると、「また見てみよう」と思ってもらえますよね。
ECサイトに“動き”があると、自然とファン化につながります。
固定ヘッダー・固定フッターの“優先順位”を考える
スマホ画面はスペースが限られています。
ヘッダーとフッターを両方固定してしまうと、見える範囲が狭くなってしまうんです。
どちらを優先するかを決めて、
「メニューをすぐ開けるようにヘッダーを固定」
「購入ボタンを押しやすいようにフッターを固定」
など、目的に合わせて設計するのがポイント。
“全部見せる”より、“本当に必要なものだけ残す”ことで、ECサイト全体がすっきり使いやすくなります。
TOPページはECサイトの“顔”。魅力と分かりやすさを両立させる
TOPページは、初めて訪れるユーザーにとって“お店の顔”です。
第一印象で信頼を得るためには、魅力的で分かりやすい陳列が欠かせません。
「どんな商品を扱っているのか」「どんなブランドなのか」が
ひと目で伝わるレイアウトを意識しましょうね。
人気商品や新着アイテム、特集などを整理して見せるだけでも、サイトの印象がぐっと変わります。
TOPページが整うと、ECサイト全体の信頼感もアップしますよ。
まとめ:スマホデザインは「見せる」より「使わせる」
スマホで成果を出すには、見た目の美しさだけでなく“使いやすさ”が欠かせません。
ボタンの押しやすさ、フォントの読みやすさ、導線の分かりやすさ――
どれもユーザーの体験を左右する大切な要素です。
猫の手では、MakeShopやShopifyなど各ECプラットフォームの特性を理解したうえで、
見た目と操作性のバランスを取ったSPデザインをご提案しています。
「なんとなくスマホで見にくい」「購入までが遠い気がする」
そんなお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談くださいね。
この記事を書いたのは・・・
shirokuro
デザイナーをしています。セミナーやお客様からも業界のこと、日々勉強させていただいております。 前髪と鼻ポチがある猫と暮らしています。ワンちゃんも好きです。

