
ご覧いただきありがとうございます。
猫の手でデザイナーをしているshirokuroです。
今回は私たち「猫の手」では、Shopifyを使ったECサイト制作においてユーザーが使いやすいサイト制作に取り組んでおります。
そのために、こだわっているポイントを今回は4つお伝えしていきたいと思います。
お客様にご提出する前段階で、私たちが何を考え制作しているかデザイナー裏方の作業、想いなども書いていきますので、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
1.業界や商品のターゲットに合ったデザインの調査・選定

まず「猫の手」では、ディレクターもしくはデザイナーからお客様のご要望のデザインをお伺いさせていただきます。
それと同時に、お客様のいらっしゃるビジネス業界全体の雰囲気、常識となる見せ方を把握するため、競合のECサイトを組まなく調査します。
さらに、異業種のECサイトも参考にし、ターゲットとなるエンドユーザーの性別や年齢に合ったデザインも検討します。これにより、業界の枠を超えた新しいアイデアやアプローチがないか、多角的な視点でデザインを考えることができると思っております。
私たちは、こんな注意もしています。
デザインと商品価格帯のミスマッチです。
数万円もする商品を取り扱っているのにも関わらず、すごくポップな雑貨屋さんのようなサイトデザインがご担当者様のお好きなデザインでご希望いただく場合は、一度このまま進めても良いかご相談させていただく事がございます。
ブランディングの方向性が決まっていたり、認知度があれば誤解はないかと思いますが、初見のユーザーが多いことが想定される場合は「可愛い!ほしい!なんとなく3,000円くらいかな…」と似たブランドの価格帯を予測してサイトを見ると、「想定外の金額だった!割高に感じる!」ということになります。
高品質の商品を、安っぽく見せてしまわないように、ブランドイメージを保持できるようなデザインを心がけております。
2.ユーザーの回遊性を高めるための導線を検討

私たちは実店舗に行くと、店内をぐるぐる回って新作の商品を見たり、気になる商品を手に取ったり、セール商品が並んでいたり、さっき見た場所に戻ってもう一度戻って悩んでみたり・・・
これらをストレスなくやっていますよね!
それなのにECサイトになると、さっきいた場所に戻れなくなったり、探したいものが見つからなかったり・・・
こういった事がないように、ユーザーがその次に取る行動を予測したコンテンツを用意したり、一度気になって閲覧した商品は表示するようにしたり、少しでも購入につながるよう見せ方の工夫をご提案をいたします。
例えば・・・
- 具体的には、TOPページにはしっかりと商品ボリュームがあるか
- 商品がセールやカテゴリーごとに整理されているか
- 商品詳細ページには、商品の説明以外にも回遊させるための動線を設定できているか
- リピーターや初めての訪問者両方が買い物を楽しめるサイトになっているか
今回ご紹介するこだわりの中でも導線は、売上に関係するためECサイトのデザインでは重要なポイントになります。
ECサイトを数多く作っている「猫の手」では、ECサイトの利便性に対してディレクター、デザイナー、コーダーも真剣に考え意見出しを頻繁に行なっています。
3.すべてのユーザーに対応するアクセシビリティを考えたデザイン

聞きなれない方言葉かもしれません…!
「アクセシビリティ」とは、誰もが使いやすいサイトを作るための考え方です。
令和6年(2024年)4月1日から、障害者差別解消法(障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)の改正により、国や地方公共団体などに義務付けられている合理的配慮の提供が、民間の事業者も義務化されました。
参考政府広報オンライン
具体的には視覚や聴覚に障がいがある方、または高齢者などのユーザーが快適にサイトを利用できるようにすることが重要です。
例えば、
- 文字の大きさで読みやすく
- 色のコントラストを調整することで読みやすく
- リンクはリンクと分かりやすい認知が進んでいるデザインに
私たちは綺麗なデザインだけではなく、政府の方針に合わせアクセシビリティにも配慮し、ご要望にもあったご提案を心掛けております。
4.モバイルファーストのデザイン

現在、多くのユーザーがモバイル端末でECサイトにアクセスするため、モバイルでの快適な閲覧や操作性はとても重要です。
モバイルでは指で操作するため、タップ範囲が小さいと誤タップが発生しやすくなります。ボタンやリンクは、指でタップしやすいサイズに設計し、間隔も十分に取ることが大切です。目安としては、タップ範囲は少なくとも44×44ピクセルを確保すると快適な操作ができます。
モバイル画面でのテキストは、小さすぎると読みにくくなります。文字の大きさは、16px以上を目安にし、行間も適度に開けることで、視認性が向上し読みやすくなります。また、余計な装飾は避け、シンプルなフォントとレイアウトにすることでECサイトではユーザーが商品に集中できると考えられます。
また、モバイルとパソコンの間で、一貫したデザインを維持することも重要と考えています。
異なるデバイス間で同じブランドイメージを提供し、ユーザーがどちらからアクセスをしても混乱しないようにしています。
猫の手では、使いやすさと高品質なデザインのバランスをとったサイト制作に力を入れています
削ぎ落としたデザインは、トレンド感もあり魅了されることもありますが、ECサイトにおいては削りすぎてしまうと使い勝手が悪くなったり。
逆に装飾を施しすぎてしまうと、商品写真が魅力的に見えなくなったり…ボタンが目立たなかったりと不都合が生じます。
猫の手では、ECサイト制作経験が豊富なため、過去の経験により両者のちょうどいいバランスのデザインがご提案できると考えております。ミーティングややり取りを重ねて、お客様の理想のサイト制作にお力添えができたらと思います。
まとめ
お客様との出会いは一期一会だと考えております。
私たち猫の手を選んで下さったお客様はもとより、お客様のECサイトとエンドユーザーとの出会い方がより素敵な瞬間になるように、常に最善の方法はないか勉強し、考え、制作を進めております。
猫の手には具体的なご希望のデザインがあってご依頼いただく事、一緒に考えながら制作を進めたいとご依頼いただく事、さまざまなパターンがあります。
(もしかしたら、指示通りで作ってほしいこともあるかもしれませんが・・・)
せっかく選んでいただいたからには1つでもお客様へ付加価値としてご提案できることはないかを考えデザインを行なっています。
まだご検討中のお客様もお気軽にご相談くださいませ。
この記事を書いたのは・・・

shirokuro
デザイナーをしています。セミナーやお客様からも業界のこと、日々勉強させていただいております。 前髪と鼻ポチがある猫と暮らしています。ワンちゃんも好きです。