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EC移行時の技術リスクとは:何を見落としているのか
ECプラットフォームの切り替えは、企業にとって重大な転機です。新しいシステムへの期待は大きい一方で、移行直後に思わぬトラブルが発生することは珍しくありません。
売上が伸び悩むEC事業者が新プラットフォームへの移行を決断するとき、多くの企業は「新しい機能」や「見た目の改善」に目を向けがちです。しかし実際の失敗は、その裏側にある技術的な不整合や検証不足から生じています。
MakeShop、Shopify、EC-CUBE、カラーミー、ec forceなど、ECプラットフォーム切り替えの選択肢は増えていますが、どのプラットフォームを選んでも避けられない課題があります。それは、旧システムと新システムの間で発生する様々な「ズレ」です。
データが正しく移行されたと思っていたら、顧客情報に誤りがあった。機能が充実していると思っていたら、必要な検索機能が実装できていなかった。外部システムとの連携が想定より複雑だった。こうした問題は、移行後しばらく経ってから顕在化することがほとんどです。
移行後に判明する深刻な問題
EC移行後に判明する問題の多くは、移行工程中には見えていません。その理由は、テストが表面的に終わってしまうためです。
例えば、商品データが移行されて一見すると問題がないように見えても、SKUの紐付けが一部ズレていたり、在庫数値が重複計算されていたりすることがあります。顧客情報も同様で、メールアドレスの形式エラーや住所の文字化けが数百件単位で発生していることもあります。
これらは移行直後には気づかず、数週間経ってから「注文の確認メールが届かない」「在庫が合わない」といった形で発覚します。その時点では既に多数の顧客に影響が及んでいる状態です。
さらに深刻なのは、検索機能やフィルタリング機能の欠落です。旧プラットフォームで当たり前に使えていた複数条件の絞り込み検索が、新プラットフォームの標準機能では実装されていないケースが少なくありません。このような機能のギャップは直接的に売上低下に繋がります。
多くの企業が軽視する検証項目
EC移行のプロジェクト管理では、通常「データ移行の完了」が終点と見なされてしまいます。しかし実際には、そこからが本当の検証の始まりなのです。
多くの企業が軽視するデータ移行検証の項目には、以下のようなものがあります。
- 旧システムの独自カスタマイズ機能の新システムでの再現性
- 外部ツール(在庫管理システム、会計ソフト、メール配信ツール)との連携の完全性
- 複数の条件を組み合わせた検索・フィルタリングの動作
- 大規模なデータボリューム下でのシステム性能
- モバイル環境での実際のユーザー体験
- 決済処理やリダイレクトの正確性
これらは「テストが必要」という認識は存在していても、実際にはスケジュール圧迫の中で省略されやすい項目です。
見落としやすい3つの技術課題の構造

EC移行時に発生する技術リスクは、大きく3つのカテゴリに分類できます。これらは相互に関連していることが多く、1つの課題が他の課題を連鎖的に引き起こすことがあります。
データ整合性の問題:顧客情報と商品情報の乖離
データ移行は単なる「コピー&ペースト」ではありません。旧プラットフォームと新プラットフォームでは、データの持ち方や形式が異なることがほとんどです。
例えば、顧客属性の項目が旧システムでは4つだったものが新システムでは6つに増えている場合、その2つの新しい項目をどう埋めるかは移行戦略に大きく影響します。また、商品の階層構造(大カテゴリ→中カテゴリ→小カテゴリ)の定義が変わると、既存の商品分類データが適合しなくなります。
さらに複雑なのは、複数システム間での参照番号の紐付けです。在庫管理システムで使用している商品ID、会計システムで使用している商品ID、ECサイト上の商品IDが全て異なる場合、データ移行時にこれらを正確に対応させなければ、移行後に在庫の不整合が発生します。
食品や飲料を扱うEC事業者の場合、賞味期限やロット管理といった業務特有のデータも移行対象になります。これらの複雑なデータ構造を新プラットフォームにどう適合させるかは、事前の徹底的な分析なしには実現できません。
機能制限による機会損失:検索機能の脆弱性
新しいプラットフォームを選定する際、多くの企業は「搭載機能の豊富さ」を重視します。しかし実際に運用を始めると、標準機能だけではユーザーのニーズに対応できないことが判明することがあります。
特に顕著なのが検索・フィルタリング機能です。例えば、MakeShopの標準機能では、カテゴリ・価格帯・産地・品種など複数の軸を組み合わせた詳細検索を実装することができません。
商品点数が少ないショップであればこれは問題になりませんが、数千点以上の商品を扱うショップや、ワイン・食品・アパレルなど属性が多い商品を扱うショップでは、検索機能の有無がそのまま売上に影響します。
ユーザーが「赤ワイン」「2015年産」「フランス」「予算5,000円以下」という複数条件で商品を探す際、これらを一度に絞り込める検索機能がなければ、ユーザーは不正確な結果から目的の商品を探さなければなりません。その結果、離脱率が高まり、CVRが低下します。
システム連携の断裂:外部ツールとの統合失敗
多くのEC事業者は、ECサイト単体では運用していません。在庫管理システム、受発注システム、会計ソフト、メール配信ツール、CRMなど、複数のツールを組み合わせて初めて業務が成立しています。
ECプラットフォーム切り替え時に見落とされやすいのが、これらの外部ツールとの連携です。旧プラットフォームでは直接連携していたツールが、新プラットフォームではAPI仕様が異なるため、既存のシステム間連携が機能しなくなることもあります。
例えば、ShopifyではEC-CUBEの標準連携とは異なるAPI仕様を採用しているため、既存の在庫連携用の自動化スクリプトが流用できません。その結果、人手による手入力が発生し、ヒューマンエラーが増加します。
特に受発注業務やメール配信の自動化が停止すると、運用負荷が大幅に増加します。移行直後の混乱に追い打ちをかけるため、これは避けなければならないEC移行の技術リスクです。
移行前に確認すべき判断基準
EC移行の成否は、移行前の準備にかかっています。以下の3つのステップで、リスクを事前に洗い出すことが重要です。
旧プラットフォームのデータ構造分析
移行プロジェクトの最初のステップは、旧システムに蓄積されたデータの完全な可視化です。
まず確認すべき項目は以下の通りです。
- 商品データ:総数、属性項目の種類と数、カスタム項目の有無
- 顧客データ:会員数、登録している情報項目、重複登録の有無
- 受注データ:過去の取引件数、使用している決済方法の種類
- 在庫データ:SKU数、複数倉庫での管理の有無、管理ロジックの複雑性
- カスタマイズ:独自に実装されているプラグインやコードの種類
これらを列挙することで、初めて「新システムでも実現すべき要件」が明確になります。
次に、データの品質を検査する必要があります。大規模なECサイトでは、長年の運用の中でデータが汚れていることが多いです。例えば、顧客メールアドレスに誤記がないか、商品説明に空白や重複がないか、在庫数値の整合性があるか、といった点をチェックします。
この段階で見つかったデータの問題は、移行前に解決することが推奨されます。汚れたデータを新システムに移行すると、新システムのデータも汚れた状態から始まることになります。
新プラットフォームの機能仕様の検証
新しいプラットフォームを選定する際、カタログに記載されている「搭載機能」と「実装可能な機能」は異なることがあります。
例えば、Shopifyの管理画面でカスタム検索フィルタの設定画面を確認してみると、標準機能では限定的な絞り込み条件しか設定できないことが分かります。複数条件の組み合わせ検索を実現するには、カスタム開発が必要になります。
また、外部ツールとの連携可能性も重要な確認項目です。既存で使用している在庫管理システムやメール配信ツールが、新プラットフォームと連携できるか、事前にベンダーに確認する必要があります。
さらに、セキュリティ要件やコンプライアンス要件も検証が必要です。特に個人情報を扱う業界では、移行後のデータ保護やアクセス権限の管理が適切に実装されているか、確認することが法的に重要になります。
移行工程ごとの品質チェックポイント
EC移行は以下のような段階を経ます。各段階では異なるチェックポイントが存在します。
| 移行段階 | 実施内容 | 主要なチェックポイント |
|---|---|---|
| 段階1:環境構築 | 新プラットフォームのセットアップ | テスト環境が本番環境と同じ設定か、必要なプラグインがインストール済みか |
| 段階2:データ移行 | 旧システムから新システムへのデータ転送 | データが正しい形式で移行されたか、重複がないか、文字化けがないか |
| 段階3:機能テスト | 個別機能の動作確認 | 検索、フィルタリング、決済、メール配信が正常に動作するか |
| 段階4:統合テスト | 複数機能の連携確認 | 外部ツールとの連携、レポーティングの正確性が確認されたか |
| 段階5:本番テスト | 本番環境での実施業務の試行 | 実際の受注処理、在庫更新、メール配信が正常か、パフォーマンスに問題がないか |
| 段階6:本番移行 | 新システムの開始 | 旧システムからの完全な切り替えが成功したか、トラブルが発生していないか |
各段階で不十分な検証が行われると、後の段階でそのツケが回ってきます。特に段階3と4のテストを省略してはいけません。
実例から学ぶ:検索機能が売上に与える影響

ここで、実際のEC事業者の事例から、検索機能がいかに売上に影響するかを見てみましょう。
標準機能では対応できない複数条件検索
あるBtoB美容商社は、複数のプラットフォーム移行案を検討していました。既存システムでは、商品を以下のような複数軸で絞り込める検索機能を実装していました。
- 商品カテゴリ(美容液、乳液、クリームなど)
- 成分(コラーゲン、セラミド、レチノールなど)
- 価格帯(3,000円以下、5,000円以下、10,000円以下など)
- ブランド
新しいプラットフォームへの移行を進める際、標準機能だけでは上記の4軸すべてを同時に検索できないことが判明しました。
この企業は複数の代理店を抱えており、代理店のスタッフが効率的に商品を探すことは、操作性と売上に直結していました。標準機能での検索は使いづらく、代理店スタッフから「前のシステムの方が探しやすかった」というフィードバックが寄せられました。
その結果、株式会社猫の手のようにMakeShop APIと連携した独自の検索システムをカスタム開発し、複数条件をリアルタイムに組み合わせて絞り込める検索UIを実装しました。このアプローチでは、独自アプリケーション開発のため月額費用は0円で、初期開発費用のみで継続利用が可能となります。この企業の場合、検索機能の改善後は売上が1,000%達成されました。これは検索機能の改善が、ユーザーの利便性向上と直接的な売上増加に繋がったことを示しています。
商品点数が多いショップほど顕著な離脱率上昇
商品点数が少ないショップであれば、ユーザーは全商品をブラウジングして目的の商品を見つけることは難しくありません。しかし商品数が3,000点以上になると、状況は大きく異なります。
食品や飲料を扱うEC事業者の場合、商品の種類(飲料タイプ、原産地、価格帯、テイスト)を組み合わせて検索する必要があります。検索機能が限定的だと、ユーザーは目的の商品にたどり着けず、別のサイトへ流出してしまいます。
あるワイン販売のECサイトでは、プラットフォーム移行後に直帰率が上昇しました。GA4で流入からの行動パターンを分析してみると、ユーザーが「赤ワイン」「フランス」「5,000円以下」という複数の条件で検索しようとして、結局ページを離脱していることが分かりました。
この企業でも、複数条件の絞り込み検索を独自開発で実装することで、ユーザーの利便性が大幅に向上し、その後の売上改善に繋がりました。
EC移行 失敗パターン:よくあるミステイク
EC移行プロジェクトの失敗には、パターンがあります。これらを事前に認識することで、同じ誤りを避けることができます。
データ移行完了を終点と考える誤解
最も一般的な誤りは、「データが新システムに移行されたら、移行プロジェクトは終わり」と考えてしまうことです。
実際には、データ移行の完了は移行プロジェクトの開始地点に過ぎません。その後、徹底的な検証フェーズが必要です。
例えば、顧客メールアドレスの移行が完了したとしても、一部のメールアドレスが無効な形式で移行されていることがあります。これは移行直後のメール配信システムの試送信では検出されず、実際に大量メール配信を行った時点で初めて問題が顕在化します。
また、商品データの移行が完了したとしても、SKUの紐付けが一部ズレていたり、画像データのURLが正しく更新されていなかったりすることがあります。これらは個別にテストすれば発見できますが、全体的なデータ品質検査なしに本番運用を開始すると、後々大きなトラブルになります。
旧システム特有の機能の廃止に伴う売上低下
旧プラットフォームで実装していた機能が、新プラットフォームでは実装できないことがあります。これは、プラットフォーム選定時の検証不足が原因です。
例えば、旧システムで「商品ページの訪問履歴に基づくレコメンデーション」を実装していた場合、新プラットフォームの標準機能では同じレコメンデーション機能が存在しないかもしれません。このような機能の廃止は、ユーザーの買い物体験を低下させ、最終的には売上に影響します。
別の例として、旧システムで実装していた「複数条件の一括割引設定」が新システムでは手動設定に変わることもあります。この場合、運用負荷が増加するだけでなく、ビジネスロジックが簡略化され、売上機会を失う可能性があります。
移行期間の機能テストの不十分さ
EC移行は、ビジネスの継続性を損なわないスケジュール管理が重要です。そのため、限られた移行期間内に全ての検証を完了する必要があります。
しかし、スケジュール圧迫の中では、本来必要な検証項目が省略されることがあります。特に以下のような検証項目が軽視される傾向があります。
- 複数商品の一括購入時の決済処理の確認
- 大量受注期間でのシステム性能測定
- キャンペーン期間中のメール配信の自動化テスト
- 在庫切れ時の自動削除機能の動作確認
- 複雑な割引ルールが正しく適用されるか
これらは「細かいテスト」に見えるかもしれませんが、実際の運用では頻繁に発生するシナリオです。テストが不十分なまま本番運用を開始すると、運用開始直後に予期しないトラブルが発生します。
技術的リスク低減のための構造的対策

EC移行の技術リスクを最小化するには、以下のような構造的な対策が必要です。
段階的な検証プロセスの設計
EC移行を一度に完了させるのではなく、段階的に進めることで、リスクを分散させることができます。
例えば、以下のような段階的アプローチがあります。
- 第1段階:テスト環境での完全な検証
- 第2段階:本番環境への移行、ただし期間限定(例:1週間)で旧システムと並行運用
- 第3段階:新システムへの完全な切り替え
- 第4段階:移行後4週間の集中監視期間
この方法により、新システムに問題が発生した場合でも、旧システムへのロールバックが可能です。
並行運用期間中は、注文データが新旧両システムに記録されることになるため、データの整合性確認が容易になります。また、実際のトラフィック下でのシステム性能を測定することもできます。
データ品質保証の仕組み
データ移行後は、データの品質を保証するための検査が必要です。これは単なる「目視確認」ではなく、システマティックなデータ移行検証プロセスです。
具体的には以下のような検査を実施します。
- 旧システムの総商品数と新システムの商品数が一致しているか
- 顧客メールアドレスの形式が全て正しいか(正規表現での検証)
- 在庫数値の合計が旧システムと一致しているか
- 受注履歴の総数と金額が一致しているか
- 複数言語対応の場合、各言語でのデータが正しく移行されたか
これらの検査は、スクリプトやツールで自動化することが推奨されます。人手による確認には限界があり、ヒューマンエラーが発生するリスクがあります。
移行後のシステム連携の最適化
EC移行完了後も、外部ツールとの連携は継続的に監視する必要があります。
例えば、在庫管理システムとECサイトの在庫同期が正常に動作しているか、日々の受注データが会計システムに正確に連携されているか、メール配信の失敗が発生していないか、といった項目を監視します。
Slack等の通知ツールを活用して、システム連携にエラーが発生した場合は即座に検知できる仕組みを構築することが重要です。移行直後の混乱期こそ、こうした監視が必要になります。
EC移行を成功させるには:技術面での最終確認項目
EC移行を成功させるために、本番運用開始前に確認すべき最終チェックリストを提示します。
これらの項目は、移行後に発生しやすい問題の多くをカバーしています。
| 確認カテゴリ | 確認項目 | 合否 |
|---|---|---|
| データ検証 | 全商品の画像が正しく表示されるか(画像破損がないか) | |
| 顧客メールアドレスに無効な形式がないか(サンプル100件確認) | ||
| 在庫数値が旧システムと一致しているか(複数倉庫の場合は各倉庫ごと) | ||
| 機能確認 | 複数条件での検索・フィルタリングが正常に動作するか | |
| 決済処理が正常に完了するか(複数の決済方法で試行) | ||
| メール配信(確認メール、発送通知など)が正常に送信されるか | ||
| 在庫が0になった商品が自動的に販売停止されるか | ||
| システム連携 | 外部ツール(在庫管理システムなど)への自動連携が動作するか | |
| 会計ソフトへの受注データ連携に誤りがないか | ||
| CRMシステムへの顧客データ連携が正常か | ||
| パフォーマンス | 検索結果の表示速度が3秒以内か(1000件以上の商品の場合) | |
| ピークアクセス時(例:セール時間帯)のレスポンス時間に問題がないか |
上記のチェックリストで全ての項目が「合格」になることが、本番運用開始の条件です。1つでも「不合格」または「確認中」の項目がある場合は、問題が解決されるまで本番運用を延期すべきです。
これらの検証項目は単なる「形式的なチェック」ではなく、移行後の顧客体験とビジネス継続性を保証するものです。ユーザーが快適にショップを利用でき、業務が滞りなく進むかどうかは、これらの事前検証にかかっています。
特に複数条件での検索機能については、商品点数が多いショップほど重要性が増します。標準機能での検索が不十分な場合は、カスタム開発による複数条件の絞り込み検索の実装を検討する価値があります。
自社ECを運営している制作会社の視点から見ると、EC移行の成否は、移行前の準備の品質で決まります。株式会社猫の手のように、EC業界の現場ノウハウを持つ企業に相談することで、見落としやすい検証項目を事前に洗い出すことができます。実際に、自社でEC運用を行っている企業だからこそ、どのような検証が本当に必要かを理解しているのです。
移行後のシステム連携についても同様です。外部ツールとの連携は、見た目には分かりにくいものの、実際の業務では必須です。移行期間中に外部ツールとの連携テストを徹底し、本番運用開始後の最初の4週間は特に密に監視することが重要です。
つまりEC移行とは、単なるプラットフォームの乗り換えではなく、顧客体験とビジネスプロセスの全体最適化を実現するプロジェクトであり、その成功は移行前の徹底的な検証と、移行後の継続的な最適化にかかっているということです。
EC移行を計画している企業は、以下の3点を重視して進めることが成功への道です。
- 旧システムのデータ構造と新システムの仕様をきめ細かく分析し、移行時の変換ルールを明確にする
- 複数条件の検索やフィルタリング、外部ツール連携など、標準機能で実現できない要件を事前に特定し、カスタム開発の必要性を判断する
- 段階的な検証プロセスを設計し、本番運用開始前に全ての技術的リスクを洗い出し、対策する
これらを実行することで、EC移行後の売上低下や運用トラブルを防ぎ、新プラットフォームのメリットを最大限に活かすことができます。
お客様の成功事例
印刷会社のEC事業立ち上げ/月商100万円から2,000万円への成長
もともと対面・電話中心の受注体制を長年続けてきた印刷会社様から、「EC化を検討しているが、どこから手をつければよいかわからない」というご相談をいただきました。既存の基幹システムとの連携、受注フローの再設計、商品マスタの整理など、移行時に発生する技術的リスクは多岐にわたっており、社内リソースだけでは対応が困難な状況でした。
課題:EC移行にあたり、既存の受注・在庫管理システムとの整合性確保が最大の懸念点でした。また、BtoB取引特有の掛け率や請求書払いへの対応も、汎用的なカートシステムではそのまま実装できない部分が多く、要件定義の段階から慎重な検証が必要でした。
施策:株式会社猫の手では、移行前の要件整理から段階的なシステム検証、本番リリース後の運用支援まで一貫して伴走しました。既存業務フローを壊さずにEC化するため、カスタマイズの範囲を最小限に抑えながら、必要な機能を優先度順に実装する方針を取りました。
結果:EC移行後、月商が100万円から2,000万円規模へと成長。リリース直後の混乱もなく、スムーズな運用移行を実現できました。
BtoB美容商社のECリプレイス/売上1,000%達成
プロ向け美容用品を扱うBtoB商社様から、「既存のECサイトが老朽化しており、受注処理の手間も増えている。抜本的なリプレイスを検討したい」とご相談を受けました。長年使い続けたシステムには独自のカスタマイズが積み重なっており、移行時にどのデータや機能を引き継ぐべきか、精査が必要な状態でした。
課題:旧システムのデータ移行における整合性の確保と、取引先ごとに異なる価格設定・決済条件への対応が技術的な難所でした。移行期間中も受注を止められないため、並行稼働期間中のリスク管理が特に重要なポイントでした。
施策:株式会社猫の手が移行計画の策定段階から参画し、データのクレンジング・検証・移行テストを複数回実施しました。本番切り替えは段階的に行い、万が一の際に旧環境へ戻せる体制を維持しながら進めました。また、UI改善とサイト導線の見直しにより、ユーザーの購買体験も同時に向上させました。
結果:リプレイス後、売上は1,000%増を達成。運用負荷の軽減とともに、顧客からの問い合わせ対応コストも大幅に削減されました。
この記事を書いたのは・・・
猫の手 web部門
株式会社猫の手のweb製作部門です!のECサイトに関するおすすめ情報やWEB製作に関する情報を発信していきます。makeshopやカラーミー、shopifyやeccubeなどECサイトのサービス情報も発信していきます。

