ECプラットフォーム選びで頭を抱えていないだろうか。MakeShopとShopifyの両社を比較検討している企業のWeb担当者から、最近よく聞こえる悩みがある。「機能が豊富すぎてどちらを選べばいいのか判断がつかない」「初期費用と月額コストでシミュレーションしても、長期的にどちらが得なのか見えない」という迷い。実は、この選択は初期構築時点ではなく、3年後のビジネスゴールから逆算して判断すべき問題なのだ。
目次
MakeShopとShopifyの根本的な違い|選択を左右する視点
プラットフォームの基本構造
MakeShopとShopifyの比較は、単なる「機能数の比較」では終わらない。両者の根本的な思想が異なっているからだ。MakeShopは日本国内のEC事業者を主な想定ユーザーとしており、日本の商慣行や決済方法、税制に最適化されたプラットフォーム設計になっている。一方、Shopifyはカナダ発祥のグローバルプラットフォームで、複数国での販売・複数通貨対応・多言語対応を前提とした構造になっている。
この違いは「どちらが優れているか」ではなく、「誰のための道具か」という設計思想の違いを意味している。MakeShopを選ぶということは、その思想に乗ることだ。Shopifyを選ぶということは、グローバル対応の仕組みを背負うということだ。
国内特化 vs グローバル対応
MakeShopが国内特化する理由は明快だ。日本のEC市場には独特の習慣がある。代金引換の利用率が高い、クレジットカード以外の決済方法が豊富、返品・交換の文化が根付いている、消費者のカスタマーサービス期待値が高いなど。MakeShopはこうした日本固有のニーズに応えるよう最適化されている。
一方、Shopifyがグローバル対応する理由も明白だ。世界175カ国以上の事業者が利用しており、複数通貨決済、複数言語対応、国ごとの税制対応が組み込まれている。米国、欧州、アジア各国での展開を視野に入れた企業にとって、このプラットフォーム設計は大きなアドバンテージになる。
ECプラットフォーム比較の核心:MakeShop・Shopifyの選び方は「機能の優劣」ではなく、「国内EC特化か海外展開を見据えるか」という事業設計の方向性で決まる。自社のビジネスゴールを先に明確にすることが、正しいECサイト構築の出発点となる。
ECサイト構築で失敗しないための5つの判断軸

事業規模と成長段階での選定
ECサイト構築で最初に問うべき問いは「現在の売上規模」と「3年後の売上目標」である。月商100万円の食品企業とすでに月商3,000万円のベビー服ブランドでは、求めるプラットフォームの性質が異なる。
事業初期段階(月商未満1,000万円)では、MakeShopの「すぐに始められる」という特性が活躍する。初期費用を抑えつつ、日本のEC運用に必要な機能がすぐに揃っているからだ。一方、月商1,000万円を超え、複数の販売チャネルを持つようになった段階では、Shopifyの「拡張性」と「連携アプリの豊富さ」が価値を発揮し始める。
運用体制と内製化の可能性
選択を決める重要な要素として、「運用フェーズで誰が担当するのか」を見落としてはいけない。専任のEC担当者がいる企業と、経営者が兼任する企業では、求めるプラットフォームの操作性が異なる。
MakeShopは管理画面の日本語化が完全であり、日本人向けのマニュアルやサポート体制が充実している。ECリテラシーが低い担当者でも、基本的な商品登録や在庫管理ができるよう設計されている。Shopifyは英語ベースの操作が多く、拡張機能を使いこなすにはカスタマイズやコーディング知識が必要になる場面が増える。ただし、Shopifyの場合は日本国内でも支援体制が整備され始めており、制作パートナーの選定次第で運用負荷を大きく減らせる。
初期費用と月額コストのバランス
両プラットフォームのコスト比較は、単純な月額料金だけでは判断できない。考慮すべき要素が複数ある。
| 項目 | MakeShop | Shopify |
|---|---|---|
| 月額基本料 | 約4,950円~ | 約29ドル~ |
| 取引手数料 | 基本的に無料 | プランに応じて2~3% |
| 初期導入 | カスタマイズにより変動 | テンプレート選定で30万~100万円 |
| 外部連携 | 有料オプション | アプリ購入で追加費用 |
月商300万円の企業をモデルに考えると、MakeShopの月額数千円と取引手数料無料という構造は、実販売に占める手数料コストが低い。一方、Shopifyはプラン月額は安いが、取引高に応じた手数料が加算される仕組みになっている。売上規模が大きくなるほど、月々の手数料負担が増えることになる。
機能拡張とカスタマイズの自由度
「将来的に何か必要になったとき、対応できるか」という拡張性も重要だ。MakeShopは日本の主要な配送業者、決済サービス、在庫管理システムとの連携が組み込まれている。既存システムとの連携が必須な企業にとって、この完成度の高さは大きな価値だ。
Shopifyの強みは「アプリエコシステム」の豊富さにある。数千個のアプリから、自社の課題に応じた機能を選んで追加できる。ただし、アプリの選定・導入・保守にはコストと手間がかかる。また、複数アプリの組み合わせでトラブルが生じる可能性も想定すべき。
集客・マーケティング連携の強さ
ECサイト選択時に見落とされやすいポイントが「集客フェーズへの対応」だ。サイト構築後、実際の売上を生み出すには、SEO対策やAI検索への最適化、SNS連携など、多方面からの流入対策が必要になる。
MakeShopは楽天やYahoo!ショッピングから本店への移行ユーザーが多く、ECプラットフォーム自体の検索流入に期待できる。一方、Shopifyは自社の集客施策に依存する度合いが高い。つまり、SEOやコンテンツマーケティング、AI検索への対応準備が先行して必要になる。
MakeShopが最適な企業の特徴
国内向けECに特化した事業モデル
現在および中期的に日本市場を主戦場とする企業にとって、MakeShopは最適解になる可能性が高い。月商100万円から月商3,000万円規模のベビー服ブランドのような、国内需要を着実に掘り起こす事業モデルだ。
このケースでは、グローバル対応の複雑性や追加コストは不要である。むしろ、日本の消費者ニーズに応えるシンプルで確実な機能がそろっていることが、事業の成長を加速させる。
既存システムとの連携が必要な場合
既に導入済みの基幹システム、在庫管理システム、会計システムと連携させたい企業にとって、MakeShopは有利な立場にある。日本の中小企業向けシステムとの連携が実績豊富だからだ。
特に製造業や卸売業など、BtoB寄りのビジネスで在庫管理が複雑な場合、既存システムとのデータ同期が必須になる。この場合、MakeShopの連携実績の厚さは競争優位性になる。
日本のEC文化に合わせたカスタマイズが必須
返品・交換の対応、代金引換の対応、セール対応、季節商材への対応など、日本特有のEC運用慣行に合わせたカスタマイズが必要な場合、MakeShopは選択肢として有力だ。
こうしたカスタマイズを行う際、制作パートナー選定が重要になる。株式会社猫の手のようにMakeShop特別認定パートナーであり、自社でもEC事業を運営している制作会社であれば、現場ノウハウをそのまま活かした提案ができる。
MakeShopが向いている企業の判断基準:国内EC特化・既存システムとの連携が必須・日本固有のEC運用慣行への対応が求められる事業者にとって、MakeShopによるECサイト構築は合理的な選択となる。
Shopifyが最適な企業の特徴

グローバル展開を視野に入れた企業
3年後、5年後に複数国での販売を視野に入れている企業にとって、Shopifyの選択は「将来への投資」になる。複数通貨決済、多言語対応、国ごとの税制対応が組み込まれているプラットフォームを選ぶことで、後々の大規模なリニューアルコストを避けられる。
既に海外展開を検討している企業であれば、今からShopifyに慣れておくことで、グローバル展開時の意思決定がスムーズになる。
越境ECや複数通貨対応が必要
現在すでに、あるいは近い将来、海外からの購入者を想定する企業にとって、Shopifyは不可欠なプラットフォームだ。複数通貨の自動計算、為替対応、国ごとの決済方法への対応が標準装備されている。
越境ECは日本国内のみのECと比べ、流入元が多地域になり、マーケティング施策も多様化する。その複雑性を吸収するプラットフォームとしてShopifyは設計されている。
アプリ連携による自動化を重視
業務プロセスの自動化、複数販売チャネル(自社サイト、Amazon、SNS連携など)の一元管理、マーケティングオートメーション、顧客分析ツールとの連携など、「テクノロジーで運用を効率化したい」という志向の企業にとって、Shopifyのアプリエコシステムは強い武器になる。
ただし、これは「アプリ選定と導入に投資できる体制が整っている企業」という前提条件がある。制作パートナーが伴走型で支援してくれる環境があれば、その価値は最大化される。
Shopifyが向いている企業の判断基準:海外展開・越境ECを見据えた国際対応、アプリ連携による業務自動化、複数販売チャネルの一元管理を重視するECサイト構築において、Shopifyは強力なプラットフォームとなる。
構築後の運用段階で見落とされる選択ポイント
SEOとAI検索への対応可能性
ECサイト選択時、最初は「検索エンジンへのアクセスアップ」を念頭に置かない企業が多い。しかし、構築後1年経つと、このポイントが売上に直結していることに気づく。
MakeShopはメタタグ設定、内部リンク構造のカスタマイズ、XMLサイトマップ生成などSEO基本機能が整備されている。一方、Shopifyはテンプレートによっては、デフォルトのSEO設定が不十分なケースがある。構築後にSEO最適化を施す場合、テーマの変更やコーディングが必要になる可能性がある。
さらに、AI検索(ChatGPTやGoogleのAI Overviews)の台頭により、「AIに推薦される」コンテンツ構造への対応が重要になった。両プラットフォームとも、構造化データやコンテンツ最適化の工夫が必要になるが、その対応能力はパートナー企業のノウハウに大きく依存する。
運用代行・サポート体制の充実度
EC担当者が人事異動で入れ替わったり、専任者が離職したりというのは珍しくない。そうなったとき、プラットフォーム選択時点で「どんなサポート体制があるか」が活躍する。
MakeShopは日本国内のサポート拠点が充実しており、ショップオーナー向けの講座やコミュニティも豊富だ。ただし、本当に必要な段階では、単なる「Q&A対応」ではなく、「売上を伸ばすための戦略提案」ができるパートナーが不可欠になる。
Shopifyの場合、日本国内でも支援体制が整備されつつあるが、選ぶパートナー次第で運用負荷が大きく変わる。制作〜集客〜運用まで一社完結できる体制のある企業を選ぶと、長期的な成長加速につながる。
長期的な売上成長を支える仕組み
プラットフォーム選択時に考えるべき最後の視点が「3年後の売上成長を支えるか」という問いだ。単に「システムが動くか」ではなく、「売上を増やすための施策を実行できるか」という観点を入れるべき。
例えば、EC業界SEO部門で1位(2023年)の実績を持つ企業であれば、MakeShopやShopifyの選択後、SEO対策を通じたオーガニック流入増加、AI検索への最適化、SNS連携による流入多角化など、複数の成長施策を並行実行できる。売上が100万円から2,000万円への成長事例(印刷会社EC)や、月商3,000万円規模のベビー服ブランドへの伴走など、現場での実績が豊富な企業を選ぶことで、プラットフォーム選択後の成長ペースが変わる。
選定時に陥りやすい失敗パターン

機能数の豊富さだけで判断
「どちらのプラットフォームが機能が多いか」という比較をしてしまう企業が多い。だが、これは完全な誤判断だ。必要な機能は企業によって異なるのに、「機能数の多さ=優秀」という錯覚に陥りやすいからだ。
実際には、使わない機能が多いプラットフォームを選ぶと、月額料金が上がり、管理画面の操作も複雑になり、結果としてECの運用負荷が増加する。必要な機能が「足りているか」が判断基準であって、「どちらが多いか」ではない。
初期構築コストのみに注目
「初期費用が安く済む」という理由だけでプラットフォームを選ぶ企業もいる。ただ、EC事業における投資は、初期構築では終わらない。その後の3年間、5年間の運用コストの方がはるかに大きい。
月額コスト、取引手数料、追加アプリの費用、カスタマイズにかかるパートナー費用など、継続的なコストを総合的に見なければ、本当の費用対効果は見えない。「初期費用が50万円高くても、月額コストが低ければ2年で回収できる」という判断も、ビジネス的には正当だ。
運用フェーズの投資を過小評価
最後に最も多い失敗が「構築後の運用に必要な投資を過小評価する」というパターンだ。ECサイト完成後、「では、どうやって売上を伸ばすのか」という問いに、多くの企業が答えを持っていない。
売上成長にはSEO対策、SNS連携、リマーケティング、メールマーケティングなど、複数の施策が必要だ。こうした施策の実行には、制作時以上の投資が必要になる場合もある。プラットフォーム選択時点で「構築後、どのような施策を打つのか」「それに必要な予算はいくらか」を想定しておくべき。この想定がなければ、「高いプラットフォーム代を払ったのに、全く売上が上がらない」という悲劇に陥る。
ECプラットフォーム選定で陥りやすい3つの失敗
- 機能数の豊富さだけで比較し、自社に不要な機能を抱える
- 初期構築コストのみを重視し、長期的な運用コストを見落とす
- 構築後の集客・運用投資を過小評価し、売上が伸びない状態に陥る
正しい選択に必要な意思決定フレーム
3年後のビジネスゴールから逆算
MakeShopとShopifyの正しい選択は、「今できるか」ではなく「3年後に何を実現したいのか」という逆算思考から始まる。
例えば、現在月商200万円で、3年後に月商1,000万円を目指す企業があるとしよう。その成長を支えるには、複数の販売チャネル展開、在庫管理の自動化、顧客分析の高度化などが必要になるかもしれない。こうした成長ステージを想定して、「それに対応できるプラットフォームはどちらか」という視点で選ぶべき。
あるいは、グローバル展開を視野に入れているのであれば、今からShopifyの複数通貨・多言語対応に習熟しておく方が、将来のリスク軽減になる。
組織体制と予算配分の整理
プラットフォーム選択時に同時に考えるべきが「運用体制と予算配分」だ。
専任EC担当者がいるのか、経営者が兼任するのか、制作パートナーに運用代行を委託するのか。それによってプラットフォーム選択は変わる。また、年間でどれだけの予算が運用に充てられるのかも重要だ。
例えば、年間50万円の予算で小規模運用を想定しているのであれば、MakeShopのシンプルな構成を選ぶ方が効率的かもしれない。一方、年間200万円以上の投資が可能で、複数施策を並行実行する計画があれば、Shopifyの拡張性を活かしきることができる。
パートナー企業の支援体制を評価
最終的には、プラットフォーム選択よりも「どのパートナー企業に支援してもらうか」の方が、売上成長に大きく影響する。
制作〜集客〜運用まで一社完結できるパートナーであれば、プラットフォーム選択後も一貫した方針で成長施策を実行できる。その結果、ばらばらな指示を受けるよりも、成長スピードが加速する。
また、自社でもEC事業を運営している制作会社であれば、理論だけではなく現場ノウハウをそのまま活かした提案ができる。独自のSEO対策40項目やAI検索集客エンジンのようなノウハウを持つ企業を選ぶことで、単なる「制作代行」ではなく「売上成長パートナー」としての価値を得られる。
MakeShopとShopifyは事業ステージで使い分ける
つまり、MakeShopとShopifyの選択とは、「どちらが優れているか」ではなく、「現在と未来のビジネスゴールに、どちらがマッチしているか」という問いなのだ。
国内向けの事業で、シンプルで確実な運用を望むのであればMakeShop。グローバル展開や複雑な自動化を視野に入れているのであればShopify。月商規模、事業の成長段階、既存システムとの連携、運用体制、予算配分——これらの要素を総合的に判断することで、正しい選択が見えてくる。
そして、プラットフォーム選択と同等かそれ以上に重要なのが「支援してくれるパートナー選定」だ。BtoB美容商社の売上1,000%達成や、LP売上8倍(30万円から240万円)といった成果は、プラットフォーム機能の優秀さだけでなく、パートナーの現場ノウハウと伴走型の支援があってこそ実現している。
MakeShop・Shopifyの選び方|最終チェックポイント
- 国内EC特化で日本市場を攻めるならMakeShopが合理的な選択
- 海外展開・越境ECを見据えるならShopifyが将来への投資になる
- 月商規模・運用体制・予算配分を総合的に判断することがECサイト構築の成否を左右する
- プラットフォーム選択と同等に、伴走型の支援ができるパートナー選定が売上成長を決める
プラットフォーム選択の判断基準を明確にしたうえで、その後の成長をサポートできる体制のある企業を選ぶ。この二つの判断が揃えば、ECサイトは単なる「販売チャネル」ではなく、「事業成長エンジン」へ進化する。
お客様の声
印刷会社 EC事業推進担当者
自社ECをどのプラットフォームで構築すべきか判断がつかず、株式会社猫の手に相談したところ、事業規模や運用体制を丁寧にヒアリングしてもらいMakeShopでの構築を提案してもらいました。導入前は年間売上が100万円ほどでしたが、サイト設計と運用改善を重ねた結果、2,000万円規模まで成長させることができました。「作って終わり」ではなく、運用フェーズまで一緒に考えてくれる姿勢が心強かったです。プラットフォームの選定段階から伴走してもらえたことが、今の結果につながっていると感じています。
BtoB美容商社 営業推進責任者
もともと卸売中心の事業でしたが、直販ECへの転換を検討し始めたタイミングで株式会社猫の手にご支援いただきました。ShopifyとMakeShopどちらが自社に合うかを丁寧に整理してもらい、顧客管理や受注フローとの連携を重視した選定ができたことが大きかったです。結果として売上1,000%という数字を達成でき、社内でも驚きの声が上がりました。数値だけでなく、商材特性や顧客層の違いまで踏み込んで提案してもらえたことが決め手でした。
ベビー服ブランド EC運営責任者
ブランドの世界観をECサイトでどう表現するか、長らく課題として抱えていました。株式会社猫の手にはプラットフォームの選定から、サイト設計・集客施策まで一貫して関わっていただき、月間売上が3,000万円を超える水準まで引き上げることができました。EC業界SEO部門での受賞実績があるチームに依頼したことで、集客面でも着実に成果が出ている実感があります。数字が動き始めてからも継続的に改善提案をもらえており、長期的なパートナーとして信頼しています。
この記事を書いたのは・・・
猫の手 web部門
株式会社猫の手のweb製作部門です!のECサイトに関するおすすめ情報やWEB製作に関する情報を発信していきます。makeshopやカラーミー、shopifyやeccubeなどECサイトのサービス情報も発信していきます。

