

うほほほ!万博だ!万博だ!ウォォォォォ!
今話題沸騰中の2025年大阪・関西万博に行ってきました。
目次
大阪・関西万博とは?
2025年に開催される「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げる国際的なイベントです。開催期間は2025年4月13日から10月13日までの半年間で、会場は大阪市此花区の夢洲(ゆめしま)。世界中から150を超える国と地域、そして国際機関が参加予定で、未来のテクノロジーや社会課題の解決に向けた取り組みが紹介される一大イベントです。
この万博では、「パビリオン」と呼ばれる展示施設を中心に、最新技術やサステナビリティ、医療・福祉などに関する革新的なアイデアが体験型で発信されます。また、デジタル技術や空間演出、情報発信手法にも注目が集まっており、私たちWEB制作に関わる人間にとっても多くの学びがある場になっています。

「ゆめす」とずっと読んでました。反省

パビリオンという単語も「からくりお悩みパビリオン」でしか馴染みがなく⋯
開催目的
大阪・関西万博は、日本の国家戦略「Society5.0」の実現を目的としています。
狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く、5番目の新しい社会=超スマート社会。
WEB制作会社としてもこの潮流に乗り、ただの情報発信にとどまらない、新たな価値提供が求められています。

Society5.0にノレる!最先端のサイトは弊社にお任せ!
万博公式サイトを見てみよう


Day48⋯ってことは、TOP毎日撮り下ろしてるんだ!すご〜い!⋯えっ、違うの?
万博公式サイトTOPを見ての第一印象
最初は「Day48…ってことは毎日撮り下ろしてるの!?」と感動したのですが、よく見ると撮影日は3月14日の文字が。なんと、事前に“日めくり感”を出すために各日分をあらかじめ撮影しているんですね…!
この徹底した準備力と演出の細やかさ、さすが国際イベント。リアルとデジタルの融合をテーマに掲げる万博らしい工夫に、WEB屋としても脱帽です。
前もって撮っているとはいえ「今まさに現地で動いている万博」を感じさせる仕掛けは、オンライン上でも”生きたイベント感”を演出していて、WEBの力で現地との一体感を生む好例といえます。
また、公式キャラクターのミャクミャクも、画面内のあちこちに自然に登場していて、かわいらしさと親しみやすさがブランディングに一役買っていますね。
さらに、情報導線がしっかり整えられていて、初めて訪れた人でも迷いにくいUI設計も好印象でした。言語切替やチケット案内、公式アプリへの導線が視線の動線上に配置されていて、訪問者の行動をスムーズにサポートしています。

しかし、そんな万博TOPにも悲しい弱点が⋯
マイチケットログインボタンがSP版にはない


ギエピー(これで当日大混乱した話は次回後編で)
スマホ版だけ見落としがち?「マイチケットログイン」のUI課題
万博公式サイトをPCで見ると、ファーストビューにしっかり表示されている【マイチケットログイン】ボタン。しかしスマホ版では、メニューボタンをタップしないと出てきません。しかも、開いた先の中でも目立ちづらい位置に配置されており、「どこ!?」となってしまう人も多いはず。
これ、実は結構大事な問題です。
というのも、
- 入場時に必要なQRコードの表示
- 事前に予約した内容の確認
- 当日のパビリオン予約
すべて【マイチケットログイン】が起点。
そして、それを確認・操作するのはほぼ全員スマホですよね。つまり、スマホ版での導線こそ、最もわかりやすく・アクセスしやすく設計すべき場所だったはず。

ファーストビューでデカデカと【チケットを買う】はあるからますます混乱
日々、スマホユーザー向けにUI/UXを設計している身としては、「惜しい…!」と感じざるをえませんでした。大規模イベントだからこそ、スマホファースト設計の重要性が、より際立つポイントです。
「印刷する」はあるけど…印刷用QRのデータ保存がやや不親切?
もうひとつ、少し惜しいなと感じたのが【印刷用QRコード】の扱いです。
万博の入場にはQRコードが必要で、スマホ画面で表示するだけでなく、「印刷して持っておくと安心」という声がSNSでも多く見られます。
理由は、スマホの電池を温存したい人が多いから。入場時はもちろん、予約したパビリオンの入場時にもQRを提示する必要があるので、バッテリー切れ対策として「紙に印刷して持っておく」がSNSで推奨されているんです。
ところが、マイチケット内の印刷画面には「印刷する」ボタンはあるのに、「PDFで保存」や「データとして保存する」選択肢が見当たらない。今どき、家庭にプリンターが無くてもコンビニ印刷で済ませる人が多いので、PDFで保存できればより便利だなと感じました。
ちなみに、PDFで保存する方法はあります。
「印刷する」ボタンを押したあと、PCやスマホのOS側で印刷先を「プリンター」ではなく「PDF保存(または“PDFとして出力”)」に切り替えれば、PDFとして保存可能です。ただしこれはユーザーがOSの機能を知っていないと気づけないやり方。
ちょっとした工夫で、さらに親切な体験になりそうだなと思ったポイントでした。

ではここで、デザイナーならではの万博豆知識をば!
万博はここがすごいぞ!!!
ロゴマーク・ミャクミャク・こみゃくはそれぞれデザイナーが違う


ご存知でしたか?ワァ〜オ!びっくり
実は全部別のデザイナー!? 万博の“ビジュアル三位一体”
万博といえば、真っ先に思い浮かぶのが赤い輪っかのロゴマークと、公式キャラ「ミャクミャク」。でも、よく見ると会場の足元に描かれた“こみゃく”たちや、各所に使われている装飾にも目がいきますよね。
実はこの3つ、すべて別のデザイナーが手がけているんです!
ロゴマーク:TEAM INARI(シマダ タモツ氏)
「いのちの輝き」をテーマに、2020年に発表されたロゴ。赤くうねる輪に散りばめられた目玉が印象的で、記号的な強さを持ちながら、不思議と生命感もあります。
ミャクミャク:mountain mountain(山下 浩平氏)
ロゴマークをモチーフにして生まれたキャラクター。個性が強すぎて最初は戸惑う人も多かったですが(笑)、見れば見るほどクセになる、なんとも愛嬌のある存在です。
こみゃく(デザインシステム):引地 耕太氏
WEBサイト、印刷物のほか、会場各所の誘導や装飾に使われている“分裂したミャクミャク”のような存在。通称「こみゃく」と呼ばれていますが、これは公式デザインシステムとして機能しており、誘導線や床装飾にも自然に溶け込んでいます。
ちなみに正式名称は【EXPO 2025Design System ID Element】
WEB屋的に感じたポイント
このビジュアルの設計、ただキャラを立てるだけでなく、一貫した世界観を「複数の手で協調して作る」デザインシステムとしてとても興味深いです。
しかも、メインビジュアル・キャラクター・UI補助要素をそれぞれ違うクリエイターが手がけているのに、統一感が崩れていないのがすごい。
これは、ブランドデザインやWEB設計における「アートディレクションの妙」ですね。

しかもしかもしかも!ここもすごいんだ!
一見、同じ世界観で統一されているように見えるこの構成。
でもその舞台裏では、驚くほど難しい調整と設計が行われていたのです。
実はミャクミャク発表前より動いていた「こみゃく」デザイン
ミャクミャクのモチーフは、ロゴマークから発想されたものですが、なんとそのミャクミャクが決まる前から、「こみゃく(デザインシステム)」の設計は進行していたとのこと。
つまり、キャラクターのビジュアルがまだ見えていない中で、誘導や装飾に使うグラフィック要素(=こみゃく)を先に設計する必要があったのです。
これって、まだ“主役の姿”が見えていない舞台で、先に背景美術を描くようなもの。
どんな主役が来ても世界観が崩れないようにする——これほど難しいデザイン設計はありません。
そしてそれを見事に成功させているのが、現在の万博ビジュアルの一体感。
ミャクミャクがどこを歩いても世界観が崩れないのは、デザイナーの卓越した視点と、ブランド設計のレベルの高さがあってこそ。
WEBサイトやブランドデザインでも、よく「複数人で作ってるのに整ってるね」と言われたい私たち。
この万博ビジュアルの裏側からも、“チームで作る統一感”の大切さを改めて感じさせられました。

くう〜〜!弊社だって負けないぞ!!
【番外編】万博行く前のオススメ準備


皆さん万博行きたくなったでしょう、先人から知恵を伝授!
スタンプパスポート、通販で買うのが正解!
万博といえばスタンプラリーも楽しみのひとつ。でもこのスタンプパスポート、実は現地調達がちょっと大変なんです。
新大阪駅の売店ではすでに品切れしてたり(2025年5月15日時)、会場内のオフィシャルショップも入店に行列ができている可能性大。つまり、「スタンプ集めたいけど、パスポートが買えない…」という事態もあり得るわけです。
だからこそ、事前通販で手に入れておくのが安心!
スムーズに“リアル体験”を楽しむための下準備は、ある意味UX設計の一部でもあるなと感じました。

このスタンプパスポート、重ね押しして浮世絵体験ができるページがあるんです!
“サングラス必須”の現地体験とアクセシビリティの話
現地に行って意外だったのが、反射光の強烈さ。建物も通路も白、大屋根リングの上にも白いパネル…と、光を跳ね返す素材と色に囲まれ、帽子や日傘だけではしのげず、サングラスがないと本当に厳しい状況でした。

いや〜おれたちWEB屋は目がただでさえ弱ってますからね、サングラス持ってきてよかった〜〜
この経験からふと頭に浮かんだのが、WEBにおけるアクセシビリティの考え方。
たとえば、
- 強すぎる白背景に薄い文字で読みにくい
- 光が反射して画面が見えづらい
- コントラストが足りなくて判別しにくい
これらはすべて、“視覚的ストレス”という点で共通しています。
つまり、見えにくいこと自体が情報へのアクセス障壁になってしまう。
WEB制作においてアクセシビリティは「配慮」や「おまけ」ではなく、すべての人が快適に情報にアクセスできるようにする“前提”の設計。
まぶしさを避ける工夫すら、リアルな体験ではアクセシビリティの一部になるんだなと、身をもって感じたポイントでした。
次回予告!来た見た勝った!万博レポート!
今回は万博事前情報、次回は現地で感じた未来感じるデザインをたっぷりご紹介!!
WEBデザイナー視点でのレポートをお楽しみに✨️✨️

ああ〜思い出すとまた行きたくなっちゃうな〜〜〜〜
次回もお楽しみに!
※この万博情報は執筆時2025年5月30日、万博入場日は2025年5月15日の情報になります。ご了承ください
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この記事を書いたのは・・・

猫の手 井手
猫の手デザイナーです。 カニとハマグリが大好き。フェリー旅も好きです。