ECサイトにおける回遊率とは、
ユーザーが1回の訪問で複数のページを閲覧し、
サイト内をどれだけ回遊しているかを示す指標です。
回遊率が高いほど、商品比較や検討が進み、
購入につながる確率が高まります。
逆に回遊が発生しないサイトは、
商品数が多くても売上が伸びにくくなります。
その回遊率を大きく左右するのが、カテゴリ設計です。
カテゴリは単なる整理ではなく、
ユーザーの行動を設計する重要な導線です。
特に新生活や季節需要が変わる時期は、ユーザーの探し方も変わります。
このタイミングでカテゴリ設計を見直すことで、
大きな改善につながるケースも少なくありません。
目次
カテゴリは「商品整理」だけではない
多くのECサイトでは、カテゴリは以下のような軸で構成されています。
- 商品種類
- ブランド
- メーカー
これらは運営上必要ですが、ユーザーの探し方とは一致していないことが多いです。
ユーザーは「何を買うか」ではなく、
「どう使うか」「いくらで買うか」から探しています。
よくある失敗例
商品分類だけで構成されているため、
ユーザーが「どこから探せばいいか分からない」状態になっています。
結果として最初の1クリックで迷い、離脱につながります。
改善パターン
用途や目的を軸にしたカテゴリを追加します。
例えば「ギフト」「自宅用」「初めての方へ」などです。
ユーザーが自分の状況に当てはめて選べる構造にします。
実務チェックポイント
- 初見ユーザーでも迷わず選べるか
- 用途ベースの入口があるか
- 3クリック以内で商品に到達できるか
ユーザー視点のカテゴリ設計とは

ユーザー視点のカテゴリ設計とは、検索意図に合わせて分類することです。
同じ商品でも複数の切り口から探せる状態を作ることが重要です。
- 利用シーン別(ギフト・法人利用・自宅用)
- 価格帯別(〜3,000円・3,000〜5,000円)
- 目的別(初心者向け・人気商品・ランキング)
このような構造にすることで、
ユーザーは「自分の選び方」を見つけやすくなります。
その結果、複数の商品を比較する流れが自然に生まれます。
よくある失敗例
カテゴリを増やしすぎてしまい、選択肢が多すぎて逆に迷う状態です。
改善パターン
上位カテゴリは3〜5個に絞り、シンプルに保ちます。
詳細な分類は下層で展開します。
実務チェックポイント
- カテゴリ数が多すぎないか
- ユーザーの言葉で命名されているか
- 迷った人向けの導線があるか
カテゴリ設計はECサイトの導線設計

ECサイトは「検索 → カテゴリ → 商品ページ」で閲覧されます。
カテゴリはこの中間であり、最も重要な分岐ポイントです。
ここで迷うと離脱、分かりやすいと回遊が発生します。
よくある失敗例
商品一覧を並べるだけで、
次に何を見ればいいか(回遊導線)が提示されていない状態です。
改善パターン
カテゴリ内に回遊導線を設計します。
- 人気ランキング
- 関連カテゴリ
- おすすめ商品
ユーザーに「次に見る理由」を与えることで、
自然に回遊が連鎖していきます。
実務チェックポイント
- カテゴリ内に回遊導線があるか
- 関連リンクで横移動できる導線があるか
- ファーストビューで次の行動が分かるか
カテゴリ設計を見直す具体的なポイント

ユーザーの検索意図を把握する
流入キーワードや離脱ページを分析することで、
ユーザーの目的が見えてきます。
検索意図とカテゴリが一致していない場合、改善余地があります。
よくある失敗例
感覚でカテゴリを作っている状態です。
データとズレていることに気づけません。
改善パターン
検索キーワードとカテゴリの対応表を作り、
不足している導線を追加します。
実務チェックポイント
- 主要キーワードに対応するカテゴリがあるか
- サイト内検索のニーズを拾えているか
複数の切り口を用意する
1つの分類に依存せず、複数の入口を用意します。
これによりユーザーごとの探し方に対応できます。
よくある失敗例
「正解は1つ」として1軸に固定してしまい、
他の探し方を排除してしまうことです。
改善パターン
同じ商品を複数カテゴリに紐づけます。
入口を増やすことで回遊が広がります。
実務チェックポイント
- 同一商品が複数導線から辿れるか
- 新規ユーザー向けの入口があるか
回遊導線を意識する
カテゴリからの遷移設計を作ることが重要です。
一覧だけでは回遊は生まれません。
よくある失敗例
商品一覧のみで完結している状態です。
改善パターン
レコメンドや関連リンクを設置し、興味を横に広げます。
実務チェックポイント
- 関連商品ブロックが設置されているか
- カテゴリ間のリンクがあるか
スマホでの操作性を確認する
スマホでは操作性が回遊率に直結するため、
少しのストレスで離脱が起こります。
よくある失敗例
階層が深く、タップ数が多い構造です。
改善パターン
階層を浅くし、直感的に操作できる設計にします。
実務チェックポイント
- 3タップ以内で商品に到達できるか
- スクロール量が過剰でないかなど、タップしやすいUIになっているか
まとめ
回遊率は、ユーザーの検討行動を可視化する重要な指標です。
その回遊率を左右するのが、カテゴリ設計です。
ユーザーの探し方に合わせてカテゴリを設計することで、
回遊率の向上、商品ページへの遷移増加、CVR改善につながります。
「商品はあるのに売れない」と感じている場合は、
カテゴリ設計を見直すことで改善できる可能性があります。
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この記事を書いたのは・・・
Sato
カスタマーサクセス・プランナー
サトウです。これまでグラフィックデザイナーやイラストレーター、ネイリストなど、人と関わりながら手を動かす仕事に携わってきました。多様な視点を活かし、ECについてわかりやすくお伝えできればと思っています。猫の手ですが、実は犬担当。保護犬とのんびり暮らしています U^ェ^U

