― デザインを変えたのに売上が伸びない理由 ―
物販ECをリニューアルしたのに、思ったほど売上が伸びない。
実はこの悩み、中小企業のEC担当者から非常によく聞きます。
多くの場合、原因は「デザイン」そのものではありません。
物販ECリニューアルで成果が出ない背景には、作る前の整理不足という共通点があります。
この記事では、猫の手が実際の支援現場で感じてきた
「物販ECリニューアルで失敗しがちな考え方」と
「成功のために必ず整理すべきポイント」を、専門的でありながら分かりやすく解説します。
目次
物販ECリニューアルでよくある失敗とは?
物販ECのリニューアルでは、「きれいにすること」が目的になってしまいがちです。
しかし、ECサイトは見た目ではなく販売成果で評価されます。
ここでは、よくある失敗パターンを整理します。
見た目だけを変えて満足してしまう
デザインを刷新し、写真も変え、雰囲気は良くなった。
それでも売上が変わらない場合、問題は使いやすさや導線にあります。
ユーザーが知りたい情報にたどり着けないECは、
どれだけ見た目が良くても購入されません。
売れない原因を整理しないまま進めてしまう
「なんとなく売れていない」
「前より反応が悪い気がする」
こうした感覚だけでリニューアルを進めると、
改善すべきポイントがズレてしまいます。
失敗パターン① デザイン優先で導線を後回しにする
物販ECでは、ユーザーが迷わず商品にたどり着けることが最優先です。

トップページで何を売っているECかわからない
トップページは、
「このECサイトで何が買えるのか」を一瞬で伝える場所です。
物販ECでは特に、
- 主力商品
- 強み
- 安心できる要素
を整理して伝える必要があります。
カテゴリ・商品への導線が整理されていない
回遊を意識しすぎて導線が複雑になると、
かえってユーザーは離脱してしまいます。
物販ECでは
探させない設計が重要です。
失敗パターン② 商品ページの情報設計が変わっていない
ECリニューアルで見落とされがちなのが、商品ページです。
情報は増えたのに判断しづらい
スペックや説明文を増やしても、
構造が整理されていなければ逆効果です。
物販ECの商品ページでは、
- 誰向けの商品か
- どんな悩みを解決するか
- なぜ選ばれているのか
を順序立てて伝える必要があります。
「誰のための商品か」が伝わらない
ターゲットが曖昧な商品は、
誰にも刺さらず、結果として販売につながりません。
失敗パターン③ 運用体制を考えずにリニューアルしている
物販ECは、作って終わりではありません。
更新できないECは成長しない
- 商品情報を直せない
- バナーを差し替えられない
- 数値を見て改善できない
この状態では、ECは次第に成果が落ちていきます。
物販ECリニューアルで失敗しないために
作る前に、必ず整理すること
物販ECリニューアルで成果を出すためには、
作り始める前の整理が何より重要です。
名医がいきなり治療を始めないように、
ECリニューアルもまず「診断」から行います。

現状の課題|データを使って正しく把握する
感覚ではなく、
Googleアナリティクスやサーチコンソールを活用し、
- 離脱が多いページ
- 見られているが売れていない商品
- 検索されていない商品
を客観的に確認します。
数値は、ECの本当の課題を教えてくれます。
売りたい商品|2つの軸で整理する
物販ECでは、売りたい商品を明確に分けて考えます。
- すでに売れている商品
→ 迷わせず、すぐ購入できる設計 - 今後育てたい商品
→ 価値や背景を丁寧に伝える設計
この2軸を整理することで、販売戦略が明確になります。
運用体制|作ったあとを想像する
誰が、どの頻度で、どう改善するのか。
ここまで考えて初めて、ECは成長します。
正解を決めず、検証できる状態を作る
ECに最初からの正解はありません。
物販ECは、
ユーザーの反応を見ながら改善し、
少しずつ育てていくものです。
完璧を目指すよりも、
- 数値が見える
- 改善しやすい
- 手を入れられる
この状態を作ることが、リニューアル成功の鍵になります。
まとめ
物販ECリニューアルで失敗する原因は、デザインではなく「整理不足」にあります。データをもとに課題を把握し、売る商品と育てる商品を明確に分け、改善できる運用体制を整えることが重要です。ECは作って終わりではなく、育てていくもの。その考え方が成果につながります。
もし、「見た目は整えたはずなのに、なぜか成果につながらない」
そんな違和感を感じているなら、無理に答えを出そうとしなくて大丈夫です。
物販ECは、少し立ち止まって整理するだけで、
改善の糸口が見えることも少なくありません。
今のECが本当に“使いやすい状態”かどうか、
第三者の視点で一度確認してみませんか。
猫の手では、作り替える前に課題を一緒に整理するところからお手伝いしています。
「相談するほどではないかも…」という段階でも構いません。
お気軽にお問い合わせください。
この記事を書いたのは・・・
shirokuro
デザイナーをしています。セミナーやお客様からも業界のこと、日々勉強させていただいております。 前髪と鼻ポチがある猫と暮らしています。ワンちゃんも好きです。

