越境EC(クロスボーダーEC)って聞いたことありますか?日本から海外へ商品を簡単に販売したい、そんな時に越境ECサイトで自社商品を簡単に販売することができます。このブログでは、越境ECサイトとは?越境ECサイトの始め方を解説していきます。
越境EC(クロスボーダーEC)とは?
越境EC(クロスボーダーEC)とは、世界各国に向けて自社商品を販売するサイトやモールのことです。様々な言語に対応したECサイトを作ることによって、世界中の人に商品を届けることができるようになります。Amazonも越境ECになります。
現在(2022年)時点で、円の価格が140円になり、円安になった今こそ越境ECを始めたいという人が増えています。
大企業だけでなく、中小企業でも越境ECを始めたいという会社が増えている中、どうやって越境ECを始めるのかを徹底解説していきます。
どのタイプの越境EC(クロスボーダーEC)を始めるか?3タイプのスタイルを紹介
まずは越境ECを始めるにあたり、どのタイプで運用していくかを決める必要があります。
・自社で構築し運営をする越境ECスタイル
・海外のECモールに出店する越境ECスタイル
・代行販売型の越境ECスタイル
をそれぞれ紹介していきます。
自社で構築し運営をする越境ECスタイル
自社でECサイトを作成し、海外用の言語対応や決済対応を追加していきます。
すでに自社ECサイトを持っている場合は、自分達のECサイトで使っているサービスが既に越境ECに対応している場合があります。その場合はECサイトに機能を追加して作っていくことができます。
既に越境ECに対応しているサービス:makeshop、shopify、Magento
makeshop
元々自社でmakeshopを使っていたり、日本でも海外でも販売したいが、ECサイト自体の運用に不安がある場合はmakeshopで越境ECを作ることをおすすめします。
日本語のECサイトに、海外からアクセスした場合に海外用のボタンを表示するサービスがmakeshopにはあります。また、makeshopは電話サポートで使い方を質問できるので、運用に自信がない場合は電話サポートがあるmakeshopをおすすめします。
shopify
カスタマイズも自由で、運用方法もネットで検索するとたくさん出てきます。
多言語に対応しているアプリを導入し、対応することができます。
また、多言語化のアプリを開発することも可能です。世界でもよく使われているサービスです。
カスタマイズをより多くやりたい場合はShopifyをおすすめします。
Magento
世界での導入率も多い越境EC専用のECプラットフォームです。
カスタマイズもできるので、海外に向けてより大きく展開したい場合はMagentoをおすすめします。
運用も自分達で行うので、英語や多言語での集客方法や広告を行う必要があります。
多言語でブログを書いたりして、対象の国のSEOを考える必要があります。
また、ブログなどで集客する場合はドメインを.jpのドメインではなく、.comや各国のドメインなどを意識的に使って、海外のSEOを考える必要があります。
メリット
・自社で構築・運用するので海外のユーザーに向けたスタイルを自社ノウハウとして残すことができる
・デザインや機能を自由に作り込むことができる
・オリジナルの越境ECサイトで集客をするので、海外に会社自体のファンを作ることができる
・長期的に海外への進出を考えている場合におすすめ
デメリット
・越境ECを構築するまでの費用がかかる
・社内で言語スキルがある方の協力が必要
・自社で集客をする必要があるので、ユーザーが増える速度は集客次第となる
海外のECモールに出店する越境ECスタイル
「楽天市場」のようなモールに出店する方法です。対象の国で多くのユーザーが利用しているモールに出店することで、集客にかける時間を減らすことができます。
越境ECのモールのサービス:【アメリカ】eBay、【アメリカ】Amazon、【中国】天猫国際(Tmall Global)、【中国】京東全球購(JD Worldwide)、【シンガポール】Shopee、【台湾】PChome、【タイ】Lazada Thailand、【韓国】G-Market
モールなので、商品が欲しいユーザーにダイレクトにアプローチすることができます。各サービスで利用手数料の規約が違うので、確認する必要があります。
メリット
・既に認知度のあるモールに出店するので、集客にかける手間が減る
・アプローチをかけたい地域がモールごとにはっきりしている
デメリット
・各モールごとに手数料がかかる
・商品自体を目的にするユーザーが多いので、会社自体のファンは増えない
・世界全体に売りたい場合、それぞれのモールと契約する必要がある
代行販売型の越境ECスタイル
代行販売型の越境ECスタイルは、海外への代行販売を行う業者に商品を買い取ってもらう方法になります。代行業者を経由して海外の顧客に商品が送られます。自分で出品する手間が省けるのがメリットですが、手数料がかかるため商品代金が上がります。
顧客とのやりとりも代行業者が行ってくれます。
メリット
・全てを任せることができるので、手間がかからない
・多言語の顧客とのやりとりも任せることができる
デメリット
・手数料がかかるので、販売する商品自体の価格が上がる
・全てお任せになるので、社内に販売のスキルやノウハウが蓄積できない
・毎月それなりに金額がかかる
越境EC(クロスボーダーEC)を始める前に確認すること
自分達の商品が、どのような販売方法に向いているかを確認する必要があります。
扱う商材によっても、自社越境ECサイトがいいのか、モールサイトがいいのかが変わってきます。
BtoB商材の場合
BtoB商材の場合は、モールだとBtoBの商材を扱えるモールが限られてきます。
対象地域のモールが対応していない場合は、自社越境ECサイトで作ることをおすすめします。
長期的に見ると、自社ECサイトを越境ECにしておくことは強みになります。
まずは売る商材を限定するなどで、コストを抑えて徐々に対応していく会社様も多いです。
美容・コスメ・健康商材の場合
美容系はモールでもよく売れる商材ですので、まずはモールで出してみることをおすすめします。
モールで出店してみて、どのくらい需要があるかを計測してもいいと思います。
モールで出店した場合、ブランド自体をアピールしていくことも大切です。
モール中心で販売する場合、多言語に対応したブランドサイトを用意しておくと、海外のユーザーにブランドアピールするきっかけになります。
また、日本郵便のEMSで配送したい場合、液体の商材(飛行機に持ち込めないもの)はEMSを使用できません。
ファッション商材の場合
ファッション商材はモールでもよく売れます。
いますでにtiktokやインスタライブなどで商材のアピールをしている場合は、SNSツールを使い集客できる基盤があるので、そのからモールや自社越境ECサイトへのURLを共有して販売していくのが良いかと思います。
予約販売やファッションの組み合わせごとの商品を売るなど、さまざまな機能を入れたサイトがいい場合は自社越境ECサイトを作ることをお勧めします。
その他の商材
商材によって、どのようにアプローチするかも変わってきます。
越境ECをどのように展開していきたいか知りたい場合は、ぜひ一度株式会社猫の手にご相談ください。
越境EC(クロスボーダーEC)で売れた商品の発送や関税
商品を発送する時にどこの配送業者に依頼するか、決めておく必要があります。
国際発送を行なっている配送業者に事前に相談して、どのくらいの配送料がかかるかを知っておくと良いです。
日本郵便
EMS(Express Mail Service)と国際eパケットというサービスがあります。
EMS(Express Mail Service)
EMSは、世界120以上の地域に30kgまで荷物を送れる国際郵便のサービスです。国際郵便で最速のサービスとなります。
取り扱い地域も幅広いので、対象の地域に遅れるかをまず確認します。
取り扱い地域を確認する
飛行機で配送するため、飛行機に持ち込めないものは配送できません。
配送できるものを確認する
国際eパケット
2kgまでの小形物品をEMS(国際スピード郵便)より安く送ることができます。
2kgまで、3辺の合計が90cmまでの小型商品が対象になります。
また、一部の国で追跡ができるほか、6000円を限度に補償もあります。
こちらも飛行機で発送するため、飛行機に持ち込めないものは配送できません。
ヤマト運輸
国際宅急便というサービスを展開しています。日本向けのECサイトを既に運用しており、ヤマト運輸を利用している会社様は一度ヤマト運輸に相談するのが良いかと思います。
ヤマト運輸の国際宅急便
佐川急便
飛脚国際宅配便というサービスを展開しています。3辺合計260cm以内、重量は50kg以内の荷物を運ぶことができます。日本向けのECサイトを既に運用しており、佐川急便を利用している会社様は一度佐川急便に相談するのが良いかと思います。
佐川急便の飛脚国際宅配便
FedEx(フェデックス)
FedEx(フェデックス)は、アメリカを拠点となる220以上の国と地域で広く利用されている配送会社です。Eコマース出荷パートナーというサービスがあるので、自社越境ECを作る場合はまず相談してみて下さい。
FedEx(フェデックス)のEコマース出荷パートナー
DHL
DHLはドイツが拠点となる世界220以上の国と地域の配送に対応した配送会社です。
中小企業向けのサービスも展開しています。
DHL
越境EC(クロスボーダーEC)の決済方法
さまざまな決済方法に対応することで、海外のユーザーがより商品を購入しやすくなります。
モールで商品を販売する場合は、それぞれのモールに合わせた決済方法になります。
自社で越境ECを運用する場合は、さまざまな決済方法を導入することをおすすめします。
・クレジットカード
・第三者支払いサービス(PayPalなど)
・電子マネー(それぞれの対象国で使われているもの)
を導入し、よりユーザーにとって購入しやすいサイトを作ることが望ましいです。
越境EC(クロスボーダーEC)を始めましょう!株式会社猫の手では、さまざまな越境ECの制作を行なっています
株式会社猫の手では、越境ECを自社で作りたい会社様、モール出店してみたいお客様のサイト作成をお手伝いいたします。
まずは1度株式会社猫の手にご相談ください。
越境EC(クロスボーダーEC)でお客様から頂くよくある質問をまとめました
越境ECを始めるのは難しいのですか?
最初はさまざまなことを決める必要があります。やることは多いので、大変なこともありますが、越境ECサイトのオープンや運用を株式会社猫の手ではデザインやシステム面でサポートさせて頂きます。
越境ECはどのような方法で始めることができますか?
・自社で構築し運営をする越境ECスタイル
・海外のECモールに出店する越境ECスタイル
・代行販売型の越境ECスタイル
があります。株式会社猫の手では、「自社で構築し運営をする越境ECスタイル」「海外のECモールに出店する越境ECスタイル」をデザインやシステム面でサポートさせて頂きます。
自社で構築し運営をする越境ECを作りたいのですが、どのようなサービスで作ればいいですか?
日本から海外への自社越境ECを作る場合、既にサポートが充実しているサービスを選ぶのが良いと思います。
・makeshop
・shopify
・Magent
などのサービスから、一番合うサービスを探していきます。
株式会社猫の手では、どのサービスを使ったらよいかの相談や、開発の相談を多数いただいております。ぜひ一度ご相談ください。
海外のECモールに出店してみたいのですが、どのサービスが良いですか?
販売したい地域によって、対象のモールが変わります。
中国、アジア全域、アメリカ、ヨーロッパなど、それぞれに特化したモールが存在します。
アジアでよく使われているShopeeの記事はこちらから
越境ECモールで売れている商材は何ですか?
モールによって違いますが、主に
・美容・コスメ・健康商材
・ファッション
・家電用品
・家庭用品
・ホビー
などは、日本と同じように人気があります。
越境ECで商品を発送するにはどうすればいいですか?
海外配送できる会社があるので、そこに依頼します。
・日本郵便
・ヤマト運輸
・佐川急便
・FedEx(フェデックス)
・DHL
などの会社があります。
越境ECの決済方法はどのようにすればいいですか?
さまざまな決済方法に対応することで、ユーザーの購入にもつながります。
・クレジットカード
・第三者支払いサービス(PayPalなど)
・電子マネー(それぞれの対象国で使われているもの)
などがあります。
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この記事を書いたのは・・・
猫の手 web部門
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